メタバース「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」での稼ぎ方と始め方を解説します。プログラミング知識不要の「VoxEdit」「Game Maker」「アバター」を自由に使え、クリエイターが稼げる環境が用意されています。

「そもそもサンドボックスってなに?」
「The Sandboxで稼ぐことはできるの?」
「メタバースで何ができるか知りたい。」
この記事を読むと、The Sandboxは世界中の誰もが気軽にメタバース(仮想空間)を体験できるプラットフォームだと分かります。
この記事でわかること
- The Sandboxの概要と特徴
- The Sandboxで稼ぐ方法と始め方
- The Sandboxで流通する3つのトークン
- The Sandboxでクリエイターが稼ぎやすい理由
2022年10月現在、2035年の近未来都市「Oasis Tokyo」をはじめとした都市開発まで進められ、各種イベントが活発に行われています。

The Sandboxを通じ、メタバースと現実世界がつながる様子を想像するため、ぜひ参考にしてください。
The Sandbox(サンドボックス)とは

The Sandbox(ザ・サンドボックス)は世界中のクリエイターが自身の創造力をNFTで開放できるメタバース(仮想空間)です。
MinecraftやRobloxのようなオープンな世界でデジタルな土地を提供し、現実世界をメタバースで築くことができます。
The Sandboxはイーサリアムのブロックチェーンを活用したプラットフォームです。
NFT化された土地LAND(ランド)を売買したり、NFTアイテムを売買できるなど、独自のエコシステムが形成されています。
22年3月からプラットフォームが世界中に開放され、クリエイターを中心にThe Sandboxの使い方が試されています。
運営会社は香港に拠点を構える「TSB Gaming Ltd.」で親会社は「Animoka Brands(アニモカブランズ)」です。
アニモカは、すでにマルタ・ケイマン諸島・アルゼンチン・韓国・日本にオフィスを構える世界規模の企業となっています。
The Snadboxのパートナーに名を連ねる有名企業の数々をご覧ください。

アニモカブランズをはじめ、ATARI、adidas、SNOOPDOGGが名を連ねています。
日本からはソフトバンクGのビジョンファンド、コインチェック、VCとしてスクエアエニックスが参加、総勢で30社以上と業務提携をしています。
投資先のNFTプロジェクトが大成功を収め続けているアニモカブランズ、AI投資に注力するソフトバンクの存在が強みになります。
The Sandboxは、世界から期待されるNFTプロジェクトであることが分かります。
The Sandbox(サンドボックス)の5つの特徴
The SandBoxの特徴を知ることで、メタバースで稼ぐ基本的な仕組みを把握することができます。
- ボクセルアート【VoxEdit】
- マーケットプレイス【Shop】
- ゲームクリエイト【Game Maker】
- 土地の所有【LAND】
- 誰でもメタバースで遊べる

The Sandboxは創って稼ぐ「Create to Earn」や「Play to Earn」など、X to Earnを実現するメタバースのプラットフォームです。
特徴①:ボクセルアート【VoxEdit】
ユーザーは、アバター・動物・武器・防具など、あらゆるアイテムの3Dモデルを作成してアニメーション化できます。
ボクセルとは、デジタルデータの3Dアイテムに用いられる最小の立方体(パーツ・部品)のことです。
The Sandboxではボクセルアートを作成・編集する専用ソフト「VoxEdit」を無料で使えるため、デザイナー&クリエイターが気軽にメタバース内の創作に関わることができます。
VoxEditは機能性が高いのに操作がシンプル。キャラクターの頭・胸・腕・脚の選択や、主人公の相棒となるゴリラ・馬・恐竜・犬など、とにかく自由に選んでオリジナルな世界観を創っていくことができます。
VoxEditの素晴らしい機能は書ききれないので、YouTubeをゆっくりご覧になってください。
特徴②:マーケットプレイス【Shop】
マーケットプレイス「Shop」は、The Sandbox内にあるユーザーが自由にNFTアイテムを売買できる取引市場です。
VoxEditで作成したアイテム(ASSET)をインポートするだけで、NFT化して販売することができます。
プラグラミングの知識が全くいらないので、ボクセルアートのクリエイターとして稼ぐのに適したメタバースです。
これまで、アート作品のNFT化はもとより商品が流通する市場を探すことも、メタバースで仕事をするハードルとなっていました。
The Sandboxは、クリエイターがアート活動に専念するためのサービスをワンストップで提供していることに強みがあります。
デジタル上でも経済活動を行えるのは、NFTをブロックチェーンといった技術のおかげで所有権を証明できるようになったからです。
ブロックチェーンゲームのThe Sandboxは「創って稼ぐCreate to Earn」としても注目を集めています。
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特徴③:ゲームクリエイト【Game Maker】
ユーザーはVoxEditで作ったボクセルアートをNFTゲームに利用できます。
The Sandboxでは、3Dゲームを作成・編集する専用ソフト「Game Maker」を無料で使えるため、ゲームクリエイターが気軽にメタバース(仮想空間)のパーツを創作することができます。

0(ゼロ)からゲームを作らないといけないの?
個人でゲームを0から作った人などほとんどいないでしょう。
Game Makerでは3Dゲームのベースとなる世界観・歴史、テーマ、ルールが用意されており、ゲームクリエイターはベースをもとにしてオリジナルのNFTゲームを開発できます。
VotEditと同じく、Game Makerの素晴らしい機能は書ききれないので、YouTubeをゆっくりご覧になってください。

ボクセルアートが3Dゲームで使われ、メタバースの土地LANDの上で利用できる流れが見えてきましたね。
特徴④:土地の所有【LAND】
The Sandboxに存在する土地「LAND」は全部で166,464区画あり、1区画(縦96m x 横96m x 高さ128m)の広さです。
ゲーム内で使用するアバターのサイズが1m x 1mなので、LAND1区画でもたくさんの人を招くことができます。
また、LNADが複数個つながっている土地のことをESTATE(エステート)と呼びます。
- Sサイズ:9区画
- Mサイズ:36区画
- Lサイズ:144区画
- XLサイズ:576区画
ESTATEではより大きな施設を建設することができます。
2021年末にはSサイズでもOpenSeaで1,500万円以上で売買されていましたが、2022年に入ってからの金融市場の低迷でイーサリアムも暴落。
コインチェック NFT(β版)では1区画1.8EHT・約37万円なので(7月21日時点)、メタバースやNFTゲームへの投資に適したタイミングとも考えられますね。
そしてLANDを所有すると4つのメリットがあります。
- ガバナンス投票に参加できる
- LANDを貸してレンタル料を稼げる
- LANDでイベントを開催できる
- NFT3Dゲームでマネタイズできる
後ほどThe Sandboxの稼ぎ方でも解説しますが、LANDを所有することでビジネスチャンスが無限に広がることが分かりますね。
現実社会でも地主が強いように、メタバースでも経済の仕組みは変わらないようです。
なお、日本の暗号資産(仮想通貨)取引所のコインチェック(Coincheck)が、2035年の近未来都市「Oasis Tokyo」としてThe Sandboxで都市開発を進めています。
すでにコインチェックならLANDの売買や、The Sandbox内の通貨であるSANDを取引が可能です。
登録がまだの方は、以下の記事を参考にして口座開設(無料)を進めてみてください。
特徴⑤:誰でもメタバースで遊べる
The Sandboxが革新的なのは、VotEditとGame Makerによりクリエイターがメタバースビジネスへ参入する可能性を開放したことでしょう。
web3へ移るいま、X to Earn(P2E)がニューエコノミーとなっています。The Sandboxは創って稼ぐ「Create to Earn」やデザインして稼ぐ「Design to Earn」を実現できるプラットフォームです。
そして世界中の誰もが気軽にNFTアイテムをアバターにしてメタバースを楽しめるようにしています。
ブロックチェーンに興味がない人たちが簡単にメタバースに入っていける環境は、web3で成功する土台が完成したと考えることもできます。
The SandboxはメタバースやNFTに関する新しい経済を牽引する世界的なweb3プロジェクトです。
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The Sandboxで使われる暗号資産SAND(サンド)とは

SAND(サンド)はThe Sandbox(ザ・サンドボックス)のエコシステムで利用する通貨です。
日本円を使って買い物をするのと同じく、メタバース内ではSANDを使ってNFTアイテムなどを売買します。
暗号資産(仮想通貨)名 | SAND(サンド) |
シンボル | SAND |
誕生年 | 2012年 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Work |
発行上限枚数 | 3,000,000,000枚 |
価格 | 111.04円 |
時価総額 | 約1,670億円 |
時価総額ランキング | 47位 |
詳細 | The Sandbox公式サイト |
SANDのようにメタバースで頻繁に使われる通貨をゲーム内通貨やユーティリティトークンと呼びます。
SANDはメタバースで使われるけでなく、すでに暗号資産(仮想通貨)SANDとして国内取引所のコインチェックにも上場しています。
FXで日本円が売買できるように、暗号資産SANDはコインチェックを通じて値動きで稼ぐことが可能です。
web3時代にメタバースにおける経済を牽引するとして、投資家からThe Sandboxの将来性が高く買われています。
それに伴い暗号資産SANDに投資をしておくことで、大きな値上がり益で稼ぐこともできるでしょう。
国内取引所のコインチェックは金融庁の厳しい審査基準を通過し、資産管理やセキュリティ面で安心です。
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The Sandboxの主要通貨となる「暗号資産SANDの特徴・将来性と見通し」を、メタバースやNFTの初心者の方にも分かりやすく解説しました。今後の価格予想にも役立つファンダメンタルズを織り込んだ内容ですので、ぜひ参考にしてください。
The Sandboxで使われる3つのトークン
The Sandboxでは役割に応じて3つのトークンが使い分けられています。
トークン名 | 役割 |
---|---|
SAND | The Sandbox内であらゆる取引に使われるゲームユーティリティトークン(ゲーム内通貨)。ERC-20規格を採用。暗号資産(仮想通貨)SANDとして上場済み。 |
LAND | The Sandbox(メタバース)上の非代替性トークン。NFT化された土地。ERC-721規格を採用。LANDを所有することでNFTゲームのスペースを開放したり、ASSETを使用することができる。さらにLANDの所有者はゲームの運営方針などを決める際に投票や意見をすることができるガバナンストークンと同等の権利も与えられる。 |
ASSET | ユーザーがGame Makerで利用できるコンテンツ。ERC-1155規格を採用。 |
世界経済のなかで米国ドル、欧州ユーロ、中国元、日本円が流通しているように、The Sandboxエコシステム内ではSAND、LAND、ASSETを使って経済が成り立っています。

暗号資産やトークンは実際に使ってみることでお金の回り方がハッキリ見えてきます。初めは不安でもすぐに慣れるので、安心してくださいね。
The Sandbox(サンドボックス)で稼ぐ方法・収益を得る方法
それでは、The Sandbox(ザ・サンドボックス)で稼ぐ4つの方法をお伝えします。
- ゲームクリエイターとしての収益化
- アセットクリエイターとしての収益化
- ランドオーナーになることで不動産収入を
- 将来的にランドというゲーム内の土地の売買が可能になる
先述の特徴そのものが、The Sandboxでの稼ぎ方になっています。
収益化①:ASSETクリエイターとして稼ぐ
VoxEditでゲーム内のキャラクターや音声データを作成したものがASSETになります。マーケットプレイスにインポートした後にNFT化して販売することが可能です。
ASSETの売買に使われる通貨はSANDです。通常のNFTコレクションと同じく、ユーザー間で転売するなど、The Sandbox内で経済圏が成り立っています。
収益化②:ゲームクリエイターとして稼ぐ
Game Makerを用いてメタバース(仮想空間)の土地LANDでゲームを構築することで稼ぐことができます。
Game Makerの使用にプログラミングの知識は必要ないので、個人でもNFTゲームの作成に挑戦することができます。
収益化③:ランドオーナーとして不動産収入を得る
The Sandbox内の土地LANDを購入し、イベント時に貸し出したりNFTゲームなどのホストになることで稼ぐこができます。
すでに各分野で活躍する人気プロジェクトとパートナーシップを提携しています。

LANDオーナーはNFTゲームなどのコンテンツを提供して、土地の価値を高めるための誘致に専念できる環境が整っています。
収益化④:LANDを売却して稼ぐ
現実世界と全く同じ仕組みで、最も大きな収益を得る方法です。
「LANDを所有する」で紹介した通り、ESTATEのサイズによって商売の規模も変わります。
個人であればSサイズ(LAND9個)を購入して、オリジナルNFTゲームを提供するのが現実的な稼ぎ方ではないでしょうか。
国内取引所のコインチェックが進める「Oasis Tokyo」都市開発のように、企業は持続可能なメタバース社会の創作が商売の目安となる規模感になるでしょう。
The Sandbox(サンドボックス)の始め方
続いて、The Sandbox(ザ・サンドボックス)を始める手順についてです。
- アカウントの作成(無料)
- ボクセル、ゲーム、アバターソフトで作る・遊ぶ
1つずつご説明します。
ステップ①:アカウントの作成(無料)
はじめにThe Sandboxの公式サイトへアクセスしてアカウントを作成します。
アカウント作成に使えるウォレットは「Metamask」「Bitski」「Coinbase Wallet」の3種類ありますが、最初は日本語でサポートされている「Metamask」を利用しましょう。

後日、「MetaMask(メタマスク)ウォレットの作り方」をご案内します。
ステップ②:ボクセル、ゲーム、アバターソフトで作る・遊ぶ
The Sandboxはデイザーやクリエイターが無料で使える3つのソフトを用意しています。
- GAME MAKER:メタバースにゲームを構築
- VoxEdit:ボクセルモデルを制作
- アバター:あなたのアバターを作成
GAME MAKERとVoxEditはダウンロードして使用します。アバターは以下のように、WEB上でサクサク好みのパーツを組み合わせて作れます。

テンプレートを選んで、あとは頭・シャツ・パンツ・シューズや肌の色まで自由に変えることができます。
世界中の人々が遊べるように豊富なパーツが準備されているので、ジェネラティブNFTのように無数のアバターを作って楽しめます。
まとめ:The Sandboxはメタバース発展の鍵を握る
The Sandboxを通じてメタバース(仮想空間)が身近になることを実感できたのではないでしょうか。
無料で使える「VoxEdit」「Game Maker」「アバター」は、世界中の人々が気軽にメタバースを体験できるようにしています。
この記事のまとめ
- The Sandboxは世界中のクリエイターが自身の創造力をNFTで開放できるメタバースである
- 無料で使える「VoxEdit」「Game Maker」「アバター」で気軽にメタバースを楽しめる
- ゲームクリエイター・アセットクリエイター・LANDオーナーが稼げるエコシステムである
- LANDが9区画以上でESTATEは現実社会と同じくイベント開催から都市開発にまで使用される
- The Sandbox内で使われる3つのトークンの中で主要通貨のSANDはコインチェックで購入できる
ブロックチェーンが分からなくてもメタバースを身近にし、The Sandbox内でトークンや暗号資産(仮想通貨)をいつもの生活と同じように使っていける。
The Sandboxを通じて世界中の人々がメタバース内で過ごす日常風景を想像できるのではないでしょうか。
映画「レディ・プレイヤー」の世界が近い未来に訪れる。こう強く感じさせてくれるThe Sandboxの将来を楽しみに見守っていきましょう。