
2021年4月、たった2日間で265億円を売り上げたNFTのMoonbirds(ムーンバード)。
その後10日間で590億円超まで売上を伸ばし、NFTによる資金調達の成功事例としてNFT投資家から注目を集めています。
静寂に包まれた夜空に羽ばたくフクロウをモチーフにし、NFTコレクターの心をくすぐるレアリティ・デザイン性に優れていますね。
愛らしいキャラのMoonbirds(ムーンバード)を理解するため、運営元のPROOF(プルーフ)についてもまとめています。
この記事でわかること
- Moonbirds NFTの特徴と大ヒットの理由がわかる
- Moonbirds NFTとPROOF COLLECTIVEの関係がわかる
- MOONbirds NFTの将来性と価格が上昇する要因がわかる
本記事では、NFT Moonbirds(ムーンバード)と運営元PROOF(プルーフ)、両方に着目して解説していきます。
なお、Moonbirds(ムーンバード)はNFTマーケットプレイスのOpenSea(オープンシー)で販売されています。
Openseaを利用するためには事前に仮想通貨のイーサリアムを用意しなければいけません。
イーサリアムを購入するなら国内取引所の中でもユーザー数最多のコインチェックが使いやすいので、この機会に公式サイトを確認してみてください。
NFT Moonbirds(ムーンバード)とは?

Moonbrids(ムーンバード)とはフクロウをモチーフにしたPFP(プロフィール画像)系NFTシリーズです。
Moonbirds NFT所有者は限定クラブ「PROOF Collective」への会員権や限定ディスコードへのアクセス権をもらえます。
Moonbirdsはリリースから間もないにもかかわらず、安くても25ETHほどで取引され、高額なものは600ETH超で販売されており(2022年5月初旬)、大成功したNFTモデルと言えます。
NFT Moonbirds(ムーンバード)の特徴、大成功NFTの理由
ここからはMoonbirds NFTの特徴や大成功したNFTとして注目される理由を説明します。
なぜ新生NFTがたったの10日間で590億円超もの売上を達成して、巨額の資金調達に成功したのでしょうか。
PFP NFTの世界的ブームを捉えた

Web3.0時代を迎えてSNSのプロフィール画像が注目されていますね。次なるCryptoPunksやBAYCを求めて、コレクターも投資家も将来性の高いPFP NFTを買い漁っています。
後に紹介するPROOF(プルーフ)は、2022年4月16日に10,000個のMoonbirds NFTをリリース、巧みなマーケティングのもとで即完売しました。
The SandboxがMoonbirds NFTを350ETHで購入
NFTプロジェクトの成功の鍵を握るのがインフルエンサーの動向です。メタバースやNFTゲームのThe SandboxがMoobirds NFTを350ETH(当時約1億3,000万円)で購入しました。
メタバースの発展を主導するThe Sandboxの買ったことから、Moonbirdsの3Dアイコンとして利用やThe Sandboxにおける追加ユーティリティとしても注目です。
さて、NFT Moonbirdsの価値が上昇するには、PROOF Collectiveの成功するかが鍵を握ります。
それではPROOF(プルーフ)について詳しく見ていきましょう
PROOF(プルーフ)とは

Moonbirdsの価格を左右するPROOF(プルーフ)とは、合計1,000枚しか発行されていないNFTの「PROOF Collective」を保有していないと参加できないコミュニティです。
PROOF Collective NFTの最低販売価格は、2022年4月時点でETH90(約3,500万円)!超富裕層向けのブランド戦略を実現できるのも、次の実績があるからです。
・人気のあるNFTプロジェクトの初期のコレクターとしての実績
・1,000名のメンバーシップで153,940NFTを所有している(2022年4月時点)
PROOF COLLECTIVEが所有する超有名人気NFTの数々

NFTコレクターの誰もが驚愕する実績ですね!
CryptoPunks(クリプトパンクス):148体
Bored Apes(ボアードエイプス):817体
Meebits:499体
Art Blocks:5,288体
SuperRare 1:1 NFTs:326体
Metaverse:273体
クリプトパンクスやボアードエイプスなど、今でこそ超レア高級NFTとなっていますが、初期からその価値を見極めた優れた選別眼は誰のものでしょうか。
PROOF(プルーフ)設立メンバーについて
PROOF(プルーフ)の設立メンバーは、Kevin Rose(ケビン・ローズ)、Ryan Carson(ライアン・カーソン)、Justin Mezzell(ジャスティン・メッツェル)の3人です。
3人ともにWeb2.0時代の超有名な人物で、Web3.0の発展に活躍が期待されています。
ケビン氏はテクノロジー系のベンチャーキャピタルで、True Venturesのパートナーです。また、PROOFのとModern Financeというポッドキャストのホストを務めています。
また、シリアルアントレプレナー(連続起業家)でもあり、断食アプリ「ZERO」や瞑想アプリ「OAK」の創業者です。
ライアン氏は、起業家・投資家として活動するかたわら、3つの会社と1つの非営利団体の創設者です。
ジャスティン氏はイラストレーター・デザイナーです。顧客には、Google、Twitter、Facebook、PayPalなど、多くの米国上場企業が名を連ねています。
Web2.0時代にIT事業で大成功を収めているPROOF設立メンバー3人が創設したのがMoonbirdsです。
ようやくPROOFとMoonbirdsがつながりましたね。
PROOFはなぜMoonbirds NFTを創ったのか?
新規プロジェクト発足や現事業の運用資金を目的にしています。
新規事業の一例として、独自のメタバース構想「Project Highrise」を計画しています。従来のメタバースとの違いは、Moonbirds保有者が最初にアクセスできることです。
Moonbirdsの販売価格やPROOFの超高級オンラインサロンや秘密結社を想像させるブランドイメージからも、富裕層を対象に囲い込んでいくマーケティング戦略のようです。
Moonbirds(ムーンバード)NFTが大ヒットした理由
Moonbirds(ムーンバード)がバカ売れしたのには、3つの理由があります。
・超有名な3人が作った
・実用性がある
・新事業の資金調達(※投資のポイント)
2つの要因はMoonbirdsに限らず、コレクション・ゲーム・アートなど全てのNFTが大ヒットするか決定づけるものです。
超有名な3人が作った
Web2.0時代にリアル事業で成功したケビン氏、ライアン氏、ジャスティン氏の3人が協力して創り上げたことに価値があります。
Web2.0からWeb3.0時代への移行期なので、やはり、誰が作ったは大切です。
完全にWeb3.0時代に移るまでは、誰が作ったのかをNFTアイコンやネット上のプロフィールのみで判断されないことが分かりますね。
実用性がある
Moonbirds(ムーンバード)を所有することの実用的なメリットは次のとおりです。
- Discordに参加できる PROOFのメンバーにはNFT界の大物が含まれているため、人脈を広げたりNFT市場の将来性を予測して投資成果を高める絶好のチャンスとなる。
- Moonbirdsにはネストが採用されている。仮想通貨のステーキング、株式投資の配当・優待と同様で、ムーンバードを保有し続けることで独自の商品やステッカなどの特典を受け取れます。
ステーキングと違うのは、ネストはNFTウォレットのなかにMoonbirdsが保管されている状態です。一方でステーキングは仮想通貨取引所に預けなければならず、所有状態が異なります。
ステーキングとは:仮想通貨を保有しているだけで報酬を得られる仕組み。株式の配当と同じです。
Moonbirdsを保有する(ネスト)ことによる実用的メリットからベネフィットまで想像できる点が素晴らしいです。
新事業のための資金調達
仮想通貨プロジェクトと同じで、事業計画を示すNFTプロジェクトがなければ投資されずに終わってしまいます。
具体例としては、ツイッター創業者ジャック・ドーシー氏「世界初のツイート」です。買い手は暗号資産起業家のシーナ・エスタビ、価格は290万ドル(約3億円)でした。
しかし、2022年4月にエスタビがOpenSeaで48,000,000ドルで転売したところ、最高入札額はたったの30,814ドル(約391万円)……。
つまり、プロジェクトなきNFTに価格はつきにくく、モナリザのようなアート作品としても評価されていない状況です。
これからのNFT販売は株式投資と同じく、事業成長などの将来性を示さないと価値が高くならないリアルな世界が待っているでしょう。
MoonbirdsとPROOF COLLECTIVESの将来性・価格予想
Moonbirds(ムーンバード)とPROOF COLLECTIVESの価格が上昇するには3人の創業メンバーの新規事業たちあげて既存事業の成長性評価となります。
従来のNFTバブルは終わりを迎え、NFT市場と仮想通貨市場の価格動向を見ていると、株式投資と同じフレーズに入ったように見えます。
上記のメタバース構想「Project Highrise」がスムーズに進むか、新たにNFT市場でどんな事業を立ち上げるか?
既存のPROOF COLLECTIVEサロンをどのように発展させるか?
PROOFから発表される事業報告をその都度確認して、Moobirdsをネストするか決めていくことが大切ですね。
Moonbirds NFTの成功は株式上場以外の資金調達モデル
最後にMoonbirds(ムーンバード)NFTが大成功した意味にふれておきたいとおもいます。
OpenSeaでの売買代金はNFT投資家へのインパクトが強烈で、株式投資家としても従来の株主資本主義を考えるきっかけになりましたね。
Moonbirds NFTは事業プロジェクトの資金調達としてNFT市場での成功事例となり、スタートアップ企業の資金調達手段として今後さらに活用されそうです。
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