MANAは誰でも気軽にメタバースを楽しめるDecentralandで使われている暗号資産です。仮想空間に広がる新たな市場、その経済の血流の役割を果たすMANAの実体に迫ります。

「そもそもMANAってなに?」
「メタバースで使われる通貨ってどういうこと?」
「ディセントラランドの成長とともに価格はあがるの?」
仮想空間のメタバースそのものを体験した人が少ないため、そこで使われる暗号資産MANAについても分からないことだらけ。
この記事ではMANAの基本から今後の見通しにいたるまで、MANAを知らない人にも興味をもっていただけるように解説しています。
この記事でわかること
- MANAの基礎と5つの大きな特徴
- ディセントラランドにおけるMANAの役割・使い方・稼ぎ方
- MANAの過去の価格推移から分かる値動き想定
- MANAの将来性と今後の予想・見通し
web3の新たな巨大メタバース市場「ディセントラランド(Decentraland)」の主要通貨のMANA。
リアルな社会との橋渡し役になるMANAについて分かりやすく解説していきます!
Decentraland(MANA)とは?

MANA(マナ)はDecentraland(ディセントラランド)と呼ばれるメタバース(仮想空間)内の土地を買ったり、ゲームやアセットの売買につかえる通貨です。
「Decentraland」は何を指してるの?
「Decentraland」は「暗号資産」「メタバース」「暗号資産の開発・運営元」の3つの意味があります。この記事において「Decentraland」は暗号資産のみを指し、その他は「ディセントラランド」で統一します。
ディセントラランドには広大な土地の上に街が作られ、すでにアバター(人々の分身)が遊んだり買い物したり、現実世界と同じ生活を送っています。
映画「レディ・プレイヤー」をはじめ、仮想空間(メタバース)をモチーフにしたハリウッド作品の世界観がようやく現実味を帯びてきました。
近い将来、メタバースで世界中の人々が生活できるように、大企業がスタートアップに先行投資をしてメタバース内における都市開発を着々と進めています。
その一つがディセントラランドであり、メインで使われる主要通貨がMANAです。
さて、MANAの暗号資産として基礎知識を見ていきましょう。
暗号資産名 | Decentraland(ディセントラランド) |
シンボル | MANA |
誕生年月 | 2015年 |
発行上限枚数 | 約28億枚 |
規格 | ERC-20 |
価格 | 132.06円 |
時価総額 | 244,632,496,299円 |
時価総額ランキング | 36位 |
詳細 | Decentraland公式サイト |
web3時代に日常となる「メタバース × NFT」の未来をともに築くApeCoinに次ぐ時価総額ほ誇り、そしてThe SandboxがMANAに続いています。
ApeCoinとThe Sandboxってなに?
アメリカでは米ドル、欧州ではユーロ、日本では日本円が多く使われるように、特定のメタバース(仮想空間)内で頻繁に使われる通貨です。
- ApeCoinとは:メタバース「Otherside」の主要通貨、時価総額269,801,780,065円
- MANAとは:メタバース「Decentraland」の主要通貨、時価総額221,685,582,254円
米ドルから日本円に換金できるように、ApeCoinやThe SnadboxをMANAに交換したり、米ドル・ユーロ・日本円の法定通貨に換金することもできます。
ブロックチェーン技術の賜物です!
さて、暗号資産のMANAを知るには開発・発行元であるディセントラランドを知る必要があります。
日本円の強さ、つまり円安・円高の行方を測るには日本国の経済・政治について理解する必要がありますよね。
それと同じで、MANAの将来性や価格予想に役立つディセントラランドについては、稼ぎ方と始め方に焦点を当てて解説もしているので、ぜひ参考にしてください。
ブログカード:ディセントラランドの始め方と稼ぎ方を案内
Decentraland(MANA)の特徴
メタバース(仮想空間)市場の拡大とともに価格上昇しそうなMANAには、大きく分けて5つの特徴があります。
- MANA(マナ)はディセントラランドの主要通貨
- ディセントラランドの土地NFT「LAND」を購入できる
- 遊びながらMANAを稼げる【Play to Earn】
- LANDとNFTアイテムの売買で稼げる
- 他のNFTゲームのアイテムを売買できる
1つずつ解説する前に、メタバースで必ず登場するNFTについて簡単に説明しますね。
NFTは非代替性トークンと言われ、ブロックチェーン技術によりデジタルな物でもコピーができないたった一つの価値を与えることができます。
メタバースに存在する土地、建物、人々、乗物、ファッション、食べ物など、ありとあらゆる物をNFT化して唯一無二の価値を与えることができるのです。
つまり、1つのメタバースに存在する全てのアセットは、現実世界と同じく唯一無二の存在。
そのためNFT化された土地をはじめ、あらゆるものに価値が生まれて価格をつけることができ、メタバース内で経済が回るようになりました。

「NFTはコピーできない唯一無二の価値あるもの。」とだけ知っていれば、暗号資産MANAの特徴も分かりやすくなります!
特徴①:MANA(マナ)はディセントラランドの主要通貨
日本で日本円が一番使われるように、ディセントランドではMANA(マナ)があればあらゆるNFTアイテムを買うことができます。
メタバース初心者さんは次のように考えると分かりやすいです。
- ディセントラランド = 日本
- MANA = 日本円
- NFT = 土地、建物、車など

一度ディセントラランドの世界に入ると体感で理解できますよ!
日本における日常生活がそっくりそのままメタバース(仮想空間)で行われているだけなんです。
現実世界と異なるのは、お金に融通がきくかどうか。例えば、米ドルしか持っていない人が日本でテスラのEVを日本円で買うとしましょう。
米ドルを日本円に交換するために外貨両替ショップへ行かなければならず、手数料までとられてしまいますね。
一方で暗号資産はネット上の取引所でかんたんにMANAに換金でき、ディセントラランドでそのまま使うことができます。
また、メタバース同士が相互につながるオープンメタバースの実現に向けた取り組みが始まっているため、ディセントラランドはMANAに限らず、いろいろな暗号資産を自由に使えるようになるでしょう。

オープンメタバース実現のため、リアル世界の代表的な企業が集まりDAOを設立しています。
MANAの将来性のパートで詳しく解説します。
特徴②:ディセントラランドの土地NFT「LAND」を購入できる
メタバースで大稼ぎするには仮想不動産での成功が鍵を握ります。立地の良い土地NFTを取得して都市開発を行い、アバターNFTが集まって経済的に街が潤う。
ディセントラランドは「LAND」と呼ばれる92,598区画の土地NFTで構成されており、暗号資産MANAはLANDの売買に使うことができます。
個人の仮想不動産ビジネスから企業によるメタバース都市開発に至るまで、将来価値の高いLANDの取得合戦は口火を切りました。
LANDの第一回オークションでは、LAND購入に支払われた総額が約30億円以上!カナダの投資銀行Tokens.comは618,000 MANA(約3億円)を使って、116区画(29,696平方メートル相当)のLANDを購入し、土地NFTの購入として過去最大を記録しています。

ディセントラランド内では区画のことを「パーセル」と呼びます。
さて仮想世界から現実の日本に目を移すと、財閥系デベロッパーと呼ばれる三井不動産・三菱地所・住友不動産が東京をはじめ日本の都市開発を先導し成功を収めています。
web3ではスタートアップ企業がWEB2.0時代の成功事例をそのままメタバースで実行しているのです。
例えば、暗号資産(仮想通貨)取引所のコインチェックは、「Multiverse Galaxy Oasis XXX」プロジェクトを発足し、異なるメタバースでオアシスXXXと称する都市を開発、マルチバースとして自由に行き交える仮想世界を構築しています。
ディセントラランドで開発中の「Oasis KYOTO」をはじめ、The Sandboxでは「Oasis TOKYO」、そして2022年8月現在、Othersideで「Oasis MARS」の開発に着手しています。
コインチェックのコンセプトムービーがメタバースを自由に行き交う概念「オープンメタバース(Open Metaverse)」をわかりやすく表現しています。

MARVEL映画が好きでマルチバースの世界観にいつも惹き込まれています。
オープンメタバースもしっくりきて、Oasisプロジェクトがすごく楽しみです!
冒頭でMANAでディセントラランドの土地「LAND」が買えると言われたときは実感がわかなかったと思います。
一方で、Web2.0の成功事例がそのまま仮想空間に活かされていることやオープンメタバースの概念を知ることでMANA(マナ)の特徴を理解しやすくなり、ディセントラランド・エコシステムの成長を想像しやすくなるでしょう。
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コインチェックが「Oasis TOKYO」の都市開発を進めるザ・サンドボックスの主要通貨The Sandbox(SAND)と、「Oasis MARS」があるアザーサイドの主要通貨ApeCoin(APE)について解説しました。オープンメタバースでディセントラランドと調和していくので、ぜひ参考にしてください。
特徴③:遊びながらMANA(マナ)を稼げる【Play to Earn】

遊びながらMANAを稼げるなんて、ちょっと不安......。
メタバースやNFTに慣れていない人は騙されていそうで心配ですよね。ディセントラランドは「NFTゲームプラットフォーム」でもあり、アイテムやゲームを自作して販売したり遊ぶことができます。
いまはクリエイターがメタバース内で使えるアイテムを作って稼ぐのが中心ですが、近い将来、NFTゲームで遊んで稼ぐPlay to Earnのゲーム性が強くなってくるでしょう。
例えばMove to Earnの「Sweatcoin(スウェットコイン)」のような仕組みをそのままメタバースに応用する格好です。
もちろん、Play to Earnのみならず、「Build to Earn」や「Create to Earn」など、メタバース内の仕事で完成した作品をNFT化することにより、さまざまな「X2E(X to Earn)」を実現することができます。
現にディセントラランドは誰でも使える無料ツールの「BUILDER(ビルダー)」と「The Decentraland SDK」を提供しています。
「BUILDER」はドラッグ&ドロップだけでパーティースペースや仮想空間を作れるビジュアルエディタです。「The Decentraland SDK」はコードを書いて専門的なアイテムを構築することができます。
ディセントラランドで遊ぶ人・働く人が多い理由は、土地NFTである「LAND」の高い価値です。メタバースの土地と言えばLANDを紹介するくらい、仮想不動産の業界人なら当たり前の話。
隣り合うLANDが2つ以上になるとESTATE(エステート)と呼ばれ、大企業や富裕層はこれらを購入して都市開発をしたり、将来の値上がりを期待して保有を続けています。
ディセントラランドのLAND豆知識
- 1区画をParcel(パーセル)と呼ぶ
- 1パーセルのサイズは16 × 16m
- LANDの合計数は92,598 Parcel
- 隣り合うLANDが合体するとESTATE(エステート)になる
- LANDとESTATEはNFTマーケットプレイスで売買できる
実際にOasis KYOTOの周辺エリアは、都市開発元のコインチェックがESTATEやLANDを販売して売買が成立しています。

日本円に換算すると次のとおり。
LAND 2.99 ETH = 639,860円、ESTATE 出品なし、1 ETH 214,000円で計算(2022年8月2日時点)
いまは仮想不動産ビジネスと呼ばれており、現実世界と全く同じ稼ぎ方がメタバースで実現しています。
このように都市が発展するとともに人々(アバターNFT)で賑わい、そのなかで遊んで稼ぐPlay to Earnが行われる。
NFTによってリアルな社会の経済がそっくりそのままディセントラランドのメタバースで形づくられています。
特徴④:LANDとNFTアイテムの売買で稼げる
ディセントラランドで作ったNFTアイテムは、他のNFTマーケットプレイスで自由に売買して稼ぐこともできます。

デジタルなアイテムをどうやって移動させるの?
少しお話したブロックチェーン技術のおかげなんですよ!イーサリアムと呼ばれる共通の規格を使っているので、ディセントラランドで制作したNFTアイテムを簡単な操作で移動させることができます。

アマゾンや楽天市場で購入した商品をメルカリやヤフオクで転売するのと同じと考えて大丈夫です。
世界最大のOpenSeaでは「Decentraland Wearables」だけで71,000アイテム以上も出品されており、海外のクリエイターはディセントラランドで稼いだお金でリアルな世界の生活を送る人が多数います。

OpenSeaでは1ヶ月の流通総額が数千億円にものぼる巨大なNFTマーケットプレイスです。個人が自由にOpenSeaを使えるため、ディセントラランドで生計を立てることが可能です。
またOasis KYOTOのコインチェックもNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を運営しており、LANDの売買が中心に行われています。
ディセントラランドでお金稼ぎしたいものの、海外のNFTプラットフォームを利用することに不安を覚える人もいるでしょう。
まずは、日本の国内取引所のコインチェックで1枚だけでも暗号資産(仮想通貨)を買ってみることから始めるのが良いですね。
まずは暗号資産の取扱になれて、それからCoincheck NFT(β版)でディセントラランドのNFTアイテムを販売することをステップ・バイ・ステップで進めていきましょう。
特徴⑤:他のNFTゲームのアイテムを売買できる
ディセントラランドは以下のNFTゲームと提携してお互いのアイテムやキャラクターの相互利用が可能になっています。
- Axie Infinity(アクシーインフィニティ):ゲーム内通貨はAXS、暗号資産としても上場済
- Ethermon(イーサモン):ゲーム内通貨はEMON、暗号資産としても上場済
- Battle Racers(バトル・レーサーズ)

オープンメタバース思想の一端が表れていますね。
まだ暗号資産MANA(マナ)のままで自由な売買をできないですが、ブロックチェーンの技術的には切り替えが可能。
あとはユーザーの増加やニーズをみながらユーザビリティの向上させていくでしょう。
暗号資産MANAはディセントラランド・エコシステムの血流となる
MANA(マナ)の4つの特徴を踏まえると、ディセントラランド・エコシステムの血流の役割を果たすことが分かります。

分かりやすい1つの役割は、ディセントランド経済圏で売買するためのお金です。
現に多くのユーザーはディセントラランドで稼ぐことを目的として、NFTアイテムの制作から販売をしています。
ディセントラランドの運営側も、NFTゲームやアプリの製作者がメタバースの仕事だけで現実世界でも生活をしていける仕組みを提供しています。
自国経済圏の一例として、米国ビッグテック・GAFAを見てみましょう。YouTube、Amazon、フェイスブック、AppStoreなど、世界のユーザーを独占する規模のプラットフォームです。
クリエイターはこれらプラットフォームで成功すれば、あっという間に億り人達成どころか、年間1億円以上の収益も夢ではありません。
Web2.0からweb3へ移行する2022年、全く同じ経済原理が「メタバース × NFT」市場に働きかけています。
つまり、世界の人々がアバターNFTとなってメタバースで生活するweb時代、ディセントラランドはGAFAのように強力な経済圏をメタバースで構築することもできるのです。
その経済圏を含むディセントラランド・エコシステムの血流となるのが暗号資産MANAです。NFT売買を中心的役割として、私たちが不自由なくディセントラランドで暮らすためになくてはならい通貨です。
一方でディセントラランドはDAO(分散型自律組織)によるユーザー主導の運営を取り入れています。そのため、時流によってWeb2.0の資本主義がとは異なる概念が生まれることもあるでしょう。
web3は規模の経済を追い求めないでしょうから、単純に稼ぐことを目的とした経済圏が成り立つのか?と言った点にも注目です。

ディセントラランドは「メタバース × NFT」のリード役を担っています。
世界中のweb3投資家が、エコシステムの進化・発展に注目中です!
暗号資産MANAの価格推移と値動きの予想
MANAの価格推移は上場から2022年8月に至るまで、大きく3つに分けて分析することにより今後の値動き予想に役立てることができます。
- MANAの価格上昇の理由と解説【上場~2021年5月】
- MANAの価格上昇の理由と解説【2021年5月~2022年12月】
- MANAの価格下落から低迷の理由と解説【2021年12月~2022年8月】
1つずつ解説していきます。
①MANA(マナ)の価格上昇の理由と解説【上場~2021年3月】

MANA(マナ)は上場直後にIEO特有のお祭り状態で価格上昇を見せたものの、価格が下落した後は2020年7月まで8円以下で低迷していました。
(※)チャートは米ドルですが、すべて当時のレートで日本円換算しています。
しかし、2021年8月ごろから8円以上にレンジの階層を切り上げて推移、21年を迎えた途端に価格が急騰。
大きく値上がりした後に軽い押し目を作ってからの再上昇を繰り返し、2021年5月6日には171.24円に到達!
1月1日が8.6452円と比較して、ほぼダブルテンバガー(20倍)の急騰劇を演じました。
株式の世界においては、成長銘柄のテンバガー達成は誰もが目指す道。さらにその2倍を果たしたMANAは暗号資産ならではの魅力そのものですね。
さて、MANAが2021年5月まで価格上昇した理由は大きく分けて2つあります。
- 暗号資産(仮想通貨)市場全体の盛り上がり
- イーサリアム・エコシステムの拡大
順番に解説します。
暗号資産(仮想通貨)市場全体の盛り上がり
相場が盛り上がっているときは買いの資金が入り続けます。一旦天井を付けて急落しても、短期筋が売り切った後には下落幅以上の価格上昇が起こるものです。
各国の大規模金融緩和に寄ってお金があふれる時代。2021年はあらゆる金融商品がバブル化していました。
暗号資産もその一つ。主要銘柄のビットコインとイーサリアムをはじめ、あらゆるアルトコインが綺麗に値を伸ばし、ご多分に漏れずMANAは年初からダブルテンバガーを達成しています。
イーサリアム・エコシステムの拡大
欧米のアーリーアダプター層を中心にイーサリアムチェーンのDappsが人気を博しました。
Dappsとは:ブロックチェーン上で作られるアプリケーション。Decentralized Applicationsの略称で分散型アプリケーションとも呼ばれる。
MANAを主要通貨とするディセントラランドはイーサリアムのスマートコントラクトを利用する形で、エコシステムのなかに組み込まれています。
NFTゲームをはじめ、メタバースのインタラクティブなアプリやP2Pコミュニケーションや決済など、すべてイーサリアムチェーンの賜物。
ディセントラランド独自の「メタバース × NFT」の強みにプラスしてイーサリアムの巨大エコシステムが相乗効果をもたらしたと言えるでしょう。
②MANA(マナ)の価格上昇の理由と解説【2021年3月~2022年12月】
③MANA(マナ)の価格下落から低迷の理由と解説【2021年12月~2022年8月】

2021年後半以降は世界経済のリセッション入がテーマになり、株式市場の低迷に暗号資産が引きづられる流れになっています。
従来のように暗号資産(仮想通貨)が独立して盛り上がる時代は終わり、機関投資家のマネーフローが影響しているせいか、株価指数との相関性が高くなっています。
また暗号資産の価格下落に伴い、世界のNFTマーケットプレイスの月間取引高(売買代金)が2022年4月から減少に転じています。

NFTマーケットプレイス名 | 2022年1月 月間取引高 | 2022年7月 月間取引高 |
---|---|---|
OpenSea | $4.97b(5,731億円、ドル円:115.31円[1月3日]) | $538.74m(729億円、ドル円135.23円[7月1日]) |
Total | $5.63b(6,492億円、ドル円:115.31円[1月3日]) | $675.13m(913億円、、ドル円135.23円[7月1日]) |
世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaをはじめ、取引高(売買代金)の多い5つの取引所とその他5つの取引所の合計取引高を表したグラフです。
2022年1月から7月までのたった半年間で、合計の月間取引高は0.14倍に縮小しています。
NFTの売買における決済はイーサリアム(ETH)を中心に暗号資産で行われることから、暗号資産とNFTの市場は密接に関わっています。つまり月間取引高の増加と減少も双方に大きな影響を与えるのです。
「暗号資産が冬の時代を迎えた」と言われているようにNFTも同様の見方をする投資家も多いことでしょう。
一方で、冬の時代は投資家からのプレッシャーが少なく企業は研究開発や未来に備えた投資に専念をすることができます。将来性の低い暗号資産プロジェクトは淘汰されて消えてゆくものもあるでしょう。
越冬してweb3が騒がれるころ、「メタバース × NFT」がメインテーマのMANA(マナ)の価格は著しく上昇する可能性が高いのではないでしょうか。
Decentraland(MANA)の将来性と今後の予想・見通し
「メタバース&NFT」ビジネスのディセントラランドをはじめ、成功するweb3プロジェクトを見極める際に、まずは4つのポイントを確認します。
- 市場規模が拡大する
- 有力大手企業との資本業務提携や参入
- ユーザビリティの改善
- free to earn戦略
①は資本主義社会におけるお金稼ぎの大原則です。Web2.0からweb3への移行期もこの大原則が通用すると仮定します。
②は独自経済圏が成立に欠かせない要素です。グーグル・アマゾン・アップル・メタ・マイクロソフトを見れば明らか。ただし、Web2.0的発想であることを忘れないようにしましょう。
③はweb3に興味がない人たちを受け入れる土壌になります。スマホが生活インフラになった理由そのものです。
④はweb3に興味がない人が始めるハードルを足首くらいにまで下げる施策です。特に僕たち日本人は保守的なため、暗号資産(仮想通貨)やNFTで盛り上がっている人はほんの一握りであることを忘れてはいけません
ちなみにNFTの知名度を調査したアンケートによると、NFTを知っているのが10人に3人程度、NFTを所有しているのは500人中14人に留まっています。

日本人が新しいものに懐疑的であり、メタバースやNFTが普及しづらい現状が表れていますね。
それでは、上記に照らし合わせて暗号資産MANAの見通しと将来性を5つの点から考えていきます。
- メタバースとNFT市場の拡大
- 【OMA3】オープンメタバースアライアンスの一員
- Web2.0で成功した有名企業との提携
- プログラミング不要のメタバース・NFT専用ツール
- ポリゴン対応で手数料が安く処理速度が速い
- 世界中の人がFree to Earnできるメタバース
1つずつ解説します。
将来性①:メタバースとNFT市場の拡大
世界のNFT市場は2019年に2億1,000万ドルだったものが、2020年には3億1,500ドル(+50%成長)にまで大幅に拡大しています。

また米国の大手暗号資産(仮想通貨)投資ファンドのグレイスケール(Grayscale)のレポートによると、2025年には4,000億ドル(約54兆円、ドル円135円換算)に達すると見込み、収益の大部分をゲーム課金が占めると予測しています。
さらに米国の大手投資銀行のゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は公式サイトでデジタルエコノミーについての洞察を公開し、「Metaverse & Web 3.0」をカテゴライズして情報発信をしています。

背景には富裕層による暗号資産(仮想通貨)をメインにした投資需要の高まりがあるようで、先人を切ってweb3の新たな市場開拓に備えているのでしょう。
Web2.0時代を踏まえると、ゴールドマンサックスが動けば、ヘッジファンド、マクロファンド、アセットマネージャー、銀行から年金基金までの大口が追従します。
「メタバース × オンラインゲーム」の言及も多いことから、ディセントラランドは市場拡大に相乗りでき、暗号資産MANAの価格上昇に大きく寄与します。
将来性②:【OMA3】オープンメタバースアライアンスの一員
「メタバース × NFT」をリードする代表的な企業が集まりDAOを設立しました。名前は「Open Metaverse Alliance for Web3(OMA3)」です。
DAOとは:責任者やリーダーが存在せず、運営元と参加者がフラットな関係でみんなで意見を交わし合いながらプロジェクトが進められる組織。
メタバース同士が繋がって境界がなくなり、Open Metaverse(オープンメタバース)を実現させる取り組みです。
参加メンバーが超豪華な顔ぶれ!既にweb3ビジネスで実績を残している企業ばかりです。

animoca BRANDS、ALIEN WORLDS、Dapper Labs、Decentraland、DECENTRAL GAMES、METAMETAVERSE、space、SUPERWORLD、The Sandbox、UPLAND、VOXELS、wivity
パンダ:Metaは参加しないの?
うちのパンダもメタバースに少し詳しくなって気がついたようです。
Meta(旧フェイスブック)は2022年6月21日に発足した「Metaverse Standards Forum」のメンバーです。
Google、Apple、Amazonは参加していないものの、Web2.0で成功を収めたIT企業が名を連ね、メタバースを構築するために必要な規格の定義や策定を決めています。
「メタバース × NFT」はweb3で一番成長する市場とされていることからも、ビッグテックをはじめWeb2.0のIT大手各社の動き、またアライアンスの活動状況も追っていきましょう。
プティ:web3の思想的には純度の高いブロックチェーン企業とWeb2.0の巨人が調和していき最適なエコシステムが生まれると考えています。
将来性②:Web2.0で成功した有名企業との提携
メタバース・NFT・暗号資産などのweb3プロジェクトに対して世界の投資家が慎重姿勢を保つなか、Web2.0で成功した有名企業との提携は市場に安心感をもたらします。
ディセントラランドは有名企業はもとより、政府機関との提携も進めており次の実績を上げています。
- JPモルガンがディセントラランドにラウンジを開設
- バルバドスがディセントラランドで大使館建設を予定
- コカコーラがディセントラランドで着用できるジャケットをプレゼント
- サザビーズがディセントラランドにギャラリーを開設
1つずつ見ていきましょう。
①JPモルガンがディセントラランドにラウンジを開設
世界最大級のグローバル金融機関JPモルガン・チェースはディセントラランドにてOnyx Lounge(オニキスラウンジ)を2022年2月15日に開設しました。
同社はレポート「Opportunities in the metaverse」の中で、メタバースの世界は制限が無いようにみえる、今後数年間で市場規模は1兆ドル(130兆円以上)を超えると推定しています。
②バルバドスがディセントラランドで大使館建設を予定
カリブ海の島国バルバドスはディセントラランドで大使館を設立するための契約を2021年11月14日に締結しています。
バルバドスセイフはNFT化された土地「LAND」購入のため、複数のメタバース関連企業とも協業しています。
メタバースに大使館を設立する前例のない取り組みのため、国際的な法律も遵守しながら計画を進めているようです。
③コカコーラがディセントラランドで着用できるジャケットをプレゼント
愛称コークで親しまれているコカコーラは、世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」にて、2021年7月30日にオークションを開始。出品商品の「ザ・フレンドシップ・ボックス」NFTには「ルートボックス」NFTが収められていました。落札者がルートボックスを開けると、(Decentraland)で着用できるはじける泡のイルミネーションが施された未来的な特製ジャケット「Coca-Cola Bubble Jacket Wearable 「コカ・コーラ バブルジャケット ウェアラブル」を獲得できました。
④サザビーズがディセントラランドにギャラリーを開設
老舗オークションハウスのサザビーズはディセントラランドにて、ボルテール・アート地区にギャラリー(52、83)を2021年6月4日にオープンしました。
Cryptopunks 7523(クリプトパンク 7523)など、Blue Chip(ブルーチップ)NFTも展示。
なおサザビーズは、メタバースがデジタルアートの次のフロンティアになると見なして積極的にNFTプロジェクトへ投資しています。
Web2.0からweb3に移行する現代、実績と信頼を積み上げてきた企業との連携を重視するのは当然と言えるでしょう。
The SandboxやBAYCを手掛けるYuga LabsのOthersideも大手老舗企業との提携を勧めています。
しばらくはブロックチェーン純度の高いweb3同士よりも、有名ブランドとのコラボに投資家の目が向けられそうです。
将来性③:プログラミング不要のメタバース・NFT専用ツール
「メタバース × NFT」市場でシェアを広げるには、web3に興味がなくブロックチェーンに抵抗を覚える多くの人々に使ってもらう必要があります。
ディセントラランドはプレイヤーとクリエイターが簡単にメタバースで体験できるツールを無料で提供しており、作ったアイテムをNFT化して売買できるマーケットプレイスまで用意されています。
- Decentraland ダウンロード版とWeb版
- BUILDER(ビルダー)とThe Decentraland SDK
- MARKETPLACE(マーケットプレイス)
①僕たちプレイヤーがディセントラランドで遊ぶには、「Explore on web」にアクセスするだけ。アバターの設定をするだけで、ディセントラランド内のサービスを自由気ままに体験することができます。

日本時間の朝5時頃にディセントラランドへ遊びに行きました。アバターネームが表示されるので、人ゴミを避けた場所からの撮影です。
Webアプリならパソコンに詳しくない人でも気軽にメタバースを体験できますよ!本格的にディセントラランドを探索したい人はダウンロード版の利用をおすすめします。
こちらで「メタバースを快適に楽しめるおすすめパソコン」をまとめたので、ぜひお役立てください。
②プログラミング知識がない人でもメタバースアイテムを簡単に作れる「BUILDER(ビルダー)」が無料で提供されています。ドラッグ&ドロップだけでパーティースペースや仮想空間を作れるビジュアルエディタです。
専門的なアイテムを制作したい人には「The Decentraland SDK」が用意されていて、コードを書いてプロフェッショナルなメタバースアイテムを構築することができます。
③MARKETPLACEでは無料で制作したメタバースアイテムをNFT化して販売して稼ぐことができます。またParcel(LAND1区画)とESTATE(LAND2区画以上)も自由に売買して収益化できます。
NFTアイテムやLANDが売れたときのみ販売者に手数料が発生してディセントラランドに還元され、その後にアーティスト、クリエイター、および素晴らしいプロジェクトに資金が回るエコシステムになっています。
将来性④:ポリゴン対応で手数料が安く処理速度が速い
ディセントラランドはイーサリアムのブロックチェーンをメインにした「メタバース × NFT」プラットフォームです。イーサリアムのスケーラビリティ問題※でガス代(ネットワーク手数料)が高くなることが、MARKETPLACEの利便性を低くしていました。
※スケーラビリティ問題:イーサリアムチェーンのデータ処理の遅れやガス代の高騰
ディセントラランドは2021年4月以降にポリゴンネットワークに対応、MARKETPLACEのユーザビリティを向上させました。これによりNFTアイテムの取引手数料が安くなり、大量の売買がされても取引速度が著しく低下しないインフラが整っています。
将来性⑤:世界中の人がFree to Earnできるメタバース
フリー戦略はweb3でも有効です。Play to Earn(P2E)をはじめ多くのX to Earnプロジェクトはスタートのハードルを下げています。
人種・性別・経歴を問わないweb3では、ビッグテック(GAFAM)以上のユーザー数を誇るプラットフォームとなり徹底的にコストを下げることもできるでしょう。(※)
現にザ・サンドボックスの経済圏では販売成立時に手数料が発生する程度で最先端のツールが無料で開放されています。
ザ・サンドボックスを入り口にしたメタバース(仮想空間)の世界が開放されています。あとはその時を待つだけです。

(※)ビッグテックのようにユーザーを独占するわけではありません。
web3時代には、国境はもとよりリアルとバーチャルの境界もなくなり、ユーザーは自由にプラットフォームを行き来できるものと考えます。
Decentraland(MANA)の購入でおすすめの取引所と買い方
それではMANA(マナ)の買い方とおすすめの取引所についてご案内します。
2022年8月現在、日本の暗号資産(仮想通貨)取引所で扱われていないので、世界最大の取引所「バイナンス(Binance)」で買う方法を分かりやすく解説しますね。

セキュリティと資本面において安心。MANA以外のアルトコインの多さに満足!
最近は各国で法人を設立して営業許可を得ることに積極的なことも評価のポイントです。
金融庁から営業許可を得ていないため、自己責任の要素が強いことをご了承ください。
MANAを購入する手順は次の通りです。
- コインチェックで口座開設
- バイナンスで口座開設
- コインチェックでビットコインを購入
- バイナンスにビットコインを送金
- バイナンスでMANAを購入

5つもステップがあるんだ......。
暗号資産を初めて買ってみる人にはハードルが高いかもしれませんね。ただし一回だけ面倒な作業を済ませてしまえば、あとは日本の取引所の買い方と違いはありません。
バイナンスなら600銘柄以上のアルトコインがリストに入っています。テンバガー(10倍の値上り)を狙うなど、投資の楽しさが広がりますよ!
ステップ①:コインチェック(Coincheck)で口座開設
数ある日本の暗号資産取引所の中からコインチェックをおすすめする理由は大きく分けて3つあります。
- ディセントラランドで「Oasis KYOTO」の都市開発が行われている
- NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」でLANDが売買できる
- 日本で一番早くMANAを取扱う可能性が極めて高い
第一にディセントランドで「Oasis KYOTO」の都市開発をしていること。ランドマークタワーとか小さなレベルではなく、上記オープンメタバースの規模感のビジネスです。
次に自社でNFTを売買できるマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を運営していること。MANAを買ったあとにLANDやディセントラランドのNFTアイテムの売買に使えるなど融通がききます。
もちろん、ディセントラランドのNFTに限られませんし、MANAをビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など他の暗号資産に交換することもできます。
極めつけは、MANAをいち早く取扱う可能性が高いことです。コインチェックはThe Sandbox※の主要通貨SANDを日本で唯一売買できる取引所です。
※「メタバース × NFT」で世界をリードする企業でありメタバースプラットフォーム名でもある。OMA3にディセントラランドとともに加盟。
SANDを取扱う前にTheSandboxで「Oasis TOKYO」の都市開発に着手しており、ビジネスパートナーとしてもTheSandboxから信頼を得ていたわけです。
ディセントラランドが「Oasis KYOTO」を発展させているコインチェックをパスして他の国内取引所を選ぶ理由が見当たりません。
コインチェックがMANAを最初に取扱う国内取引所となるのは当然の流れでしょう。
なお「コインチェックの口座をスマホから開設する方法」を画像31枚をつけて分かりやすく解説しました。ディセントラランドで遊ぶ・稼ぐ準備のためにお役立てください。
「メタバース × NFT」の市場拡大がMANAの価格を押し上げる
NFTによってメタバースで経済が回るようになりました。web3の新時代に向けて、ディセントラランドでは「Oasis KYOTO」をはじめ都市開発が着々と進められています。
「メタバース × NFT」市場を牽引するディセントラランド。その主要通貨であるMANAは大きな価格上昇が見込まれ、世界中の投資家がポートフォリオに組み入れていくことでしょう。
暗号資産MANAのまとめ
- 暗号資産MANAは「メタバース × NFT」市場をリードするディセントラランドの主要通貨
- ディセントラランドではNFTアイテムを制作・売買してMANAを稼ぐことができる
- マルチバースのコンセプトよりディセントラランドと他のメタバースに境界がなくなるとともにMANAも流通量も増加する
- Web2.0時代の大手有名企業がディセントラランドと提携または投資によりweb3の新世界を作る第一候補と言える
- 日本の取引所で暗号資産Decentraland(MANA)を最初に取扱うのはコインチェックと考えられる
ブロックチェーン技術が分からなくてもメタバースとNFTを身近にし、ディセントラランドでMANAをいつもの生活と同じように使っていける。
ディセントラランドを通じて世界中の人々がメタバースで過ごす日常風景を想像できるのではないでしょうか。
国・人種・言語・経歴も関係なく世界の人々と交流できることを鮮明にイメージさせてくれるディセントラランドの将来、そして主要通貨MANA価格上昇を楽しみに見守っていきましょう!