レバレッジ取引は両刃の剣。上手くいけば暗号資産の稼ぎを2倍にできるものの、リスクもはらんでいます。レバレッジの基本を踏まえた上で、3つのおすすめ国内取引所を比較していきましょう。

「暗号資産のレバレッジ取引ってなに?」
「レバレッジってリスクが高いって本当なの?」
「暗号資産のレバレッジ取引でおすすめの取引所を教えて!」

初めて暗号資産のレバレッジ取引をするときは、みんな分からないことだらけです。
僕自身が資金を溶かした経験をもとに、リスクを抑えて効率よく稼ぐための解説もしていきます。
暗号資産に慣れている人は、さっそくおすすめの国内取引所へお進みください。
この記事でわかること
- 暗号資産のレバレッジ取引の概要とメリット・デメリット・注意点
- レバレッジのリスクを抑えて稼ぐ4つのポイントと向いている人
- レバレッジ取引ができる国内取引所の選び方とおすすめ3選の比較
レバレッジ取引なら「DMM Bitcoin」「GMOコイン」「ビットフライヤー」がおすすめの取引所です。
暗号資産が初めての人にもご納得いただけるよう基本から解説していくので、ぜひ参考にしてください。
暗号資産のレバレッジ取引とは
暗号資産のレバレッジ取引とは、暗号資産(仮想通貨)取引所に預けた資金を担保にし、預けた資金以上の金額で取引できるサービスのことです。
通常20万円を取引所に入金したら、購入できるビットコイン(BTC)などの暗号資産は20万円までになります。
一方でレバレッジを活用すると、20万円の資金で次のように色々な暗号資産の20万円以上取引することができます。
- レバレッジ2倍:20万円 × 2倍 = 40万円分のリップル(XRP)を買える
- レバレッジ10倍:20万円 × 10倍 = 200万円分のイーサリアム(ETH)を買える
- レバレッジ25倍:20万円 × 25倍 = 500万円分のドージコイン(DOGE)を買える
倍率が上がるたびに大きな金額を取引できることが分かりますね。また、レバレッジを使うときには次のように表現します。
- 2倍のレバレッジを効かせてリップル40万円分を購入した
- 10倍のレバレッジをかけてイーサリアム200万円分を購入した
- 25倍のレバレッジを働かせてドージコイン500万円分を購入した
なお、レバレッジそのものはトレーダーが調整するものではなく、取引数量や証拠金を変えて調整します。

トレードが初めての人には馴染みのない用語が出てきますが、後ほど解説するとおりすごく簡単なので安心してくださいね。
レバレッジ取引と現物取引の違い
レバレッジ取引は運用資金を大きくできること以外にも、現物取引といくつかの違いがあります。
現物取引 | レバレッジ取引 | |
レバレッジ | 不可 | 可能 |
空売り | 不可 | 可能 |
対象銘柄の数 | レバレッジより多め | 現物より少ない |
手数料 | レバレッジより高い | 現物より安い |
2つの取引を比べたときの大きな違いは、レバレッジと空売りの可否です。
レバレッジは先にお伝えしたとおり、入金したお金より多い金額の取引を可能にする仕組みです。
現物取引にはない便利な空売りについて説明していきます。
現物取引ではできない空売りとは
空売りとは、ビットコインなど現物の暗号資産を持っていなくても「売りから注文できる」ことです。

現物を持ってないのに売れるってどういうこと?
空売りはいつもの生活にはない取引なので、ユーザーと取引所で何が行われているかを図にしてみます。


実際の取引では、スマホアプリやPCツール上で「売りボタンを押すだけ」なので、難しいやりとりは一切ありません。
ユーザーが空売りするときに取引所と仕組みの上で何が行われているか、上図で解説します。
①BTCを空売りするとき
ユーザー:証拠金を取引所に支払う = 口座に入金する
取引所:「BTCの注文時の価値」と「買い戻す義務」をユーザーに与える
②BTCを買い戻すとき
ユーザー:BTCを決済する
取引所:①-②の差額を口座に反映する
空売りの仕組みのポイントは、事前に証拠金を入金しておくことで取引所から信用していただき、レバレッジをかけた売買が可能になることです。
だから現物の暗号資産をもっていなくても、売ってから買い戻すという一連の行為によって、差額が生まれることをシステム的に成り立たせることができています。
空売りから買い戻して利益がでるまでの流れ
レバレッジ取引でできる空売り注文は、売り建てた暗号資産の価格より安く買い戻しができれば、その差額が利益になります。

上図はビットコインが300万円のときに空売り注文をして、280万円まで下落したときに買い戻して決済が完了し、差額の20万円が利益になっています。
なお暗号資産の空売りは、株式取引の信用売り、FXのショートと同じ仕組みです。
国内取引所のレバレッジは2倍まで
日本の暗号資産取引所はレバレッジの上限が2倍に制限されています。
2020年5月に施行された改正資金決済法・金融商品取引法において、証拠金のレバレッジ倍率は次のように定められています。
個人向け取引:主要な暗号資産であっても価格変動が激しいものが複数存在していることや、 顧客に対する規制の簡明性確保の観点を踏まえ、暗号資産の種類によらず2倍とする
当時の仮想通貨業界に波紋が広がりました。海外取引所が100倍以上のハイレバレッジを提供しているため、日本人ユーザーの国内取引所利用者数が減少するためです。
現に世界最大の取引所Binance(バイナンス)や日本人に大人気のBybit(バイビット)で口座を開設する日本人が多数います。

国内取引所におけるレバレッジ取引に慣れてから、海外取引所のハイレバレッジを活用する人も見られます。
ただし金融庁が日本での営業許可を出していないので、自己責任の側面が強くなります。
レバレッジ倍率の計算方法
レバレッジ倍率の計算はすごくシンプルです。
レバレッジ倍率 = 取引金額(暗号資産の価格 × 取引数量) ÷ 証拠金
- 取引数量:暗号資産の枚数
- 証拠金:取引口座に入金したお金(資金)
上記のとおり、ユーザーは「取引数量」と「証拠金」を調整して、レバレッジ倍率を変えながらリスク管理をします。
たとえば証拠金が200,000円で、1BTC = 3,000,000円で売買するとき、取引数量の違いで次のようにレバレッジ倍率が上下します。
【取引数量の違いとレバレッジ倍率の関係】
レバレッジ倍率 = 取引金額(暗号資産の価格 × 取引数量) ÷ 証拠金
- 1.5倍 = 3,000,000円 × 0.1BTC ÷ 200,000円
- 15倍 = 3,000,000円 × 1BTC ÷ 200,000円
続いて、取引数量が1BTCで、1BTC = 3,000,000円で売買する時、証拠金の違いで次のようにレバレッジ倍率が上下します。
【証拠金の違いとレバレッジ倍率の関係】
レバレッジ倍率 = 取引金額(暗号資産の価格 × 取引数量) ÷ 証拠金
- 10倍 = 3,000,000円 × 1BTC ÷ 300,000円
- 2倍 = 3,000,000円 × 1BTC ÷ 1,500,000円

実際の取引では注文したあとに暗号資産の価格が変わるので、レバレッジ倍率も変化します。
初めてレバレッジ取引をする人は、こんな感じなんだと把握しておくだけで大丈夫ですよ!
実行レバレッジ倍率の計算方法

なんだか難しそう......。
2つ以上の取引を同時にするときに実行レバレッジ倍率を確認します。計算方法はとてもシンプルで次のとおり。
レバレッジ倍率 = 取引金額(暗号資産の価格 × 取引数量) ÷ 証拠金
- 証拠金:200,000円
- 1つ目の注文:3,000,000万円のビットコインを1BTC買う
- 2つ目の注文:250,000万円のイーサリアムを4ETH買う
- 合計の注文金額:4,000,000万円
- 実行レバレッジ倍率 = 4,000,000円 ÷ 200,000円 = 20倍
よって、注文の数が増えるたびに実行レバレッジ倍率が高くなることが分かります。暗号資産のレバレッジ取引で保有ポジションが多くなるときに注意が必要ですね。

続いてレバレッジ取引の3つのメリットを解説していきますが、すでに基本的なことを知っている人は「3つのおすすめ国内取引所」へお進みください。
暗号資産でレバレッジ取引をする3つのメリット
レバレッジ取引には現物取引にはない3つのメリットがあります。
- 現物取引より大きく稼げる
- 土日祝日にトレードできる
- 空売りで2倍稼げるチャンス
1つずつ解説します。
メリット①:現物取引より少ない資金で稼げる
第一にレバレッジを活用することで現物取引より大きく稼げるメリットがあります。
国内取引所は最大2倍のレバレッジをかけられるので、預け入れた資金の2倍の取引が可能です。
今回はジパングコイン(ZPG)※を例にします。
※ロンドン市場に上場する金現物に価値が紐付けられた暗号資産
【現物取引】75,000円の資金
1ZPG = 7,500円のとき、10ZPGを購入 → 1ZPG = 10,000円に値上りして売却すると、25,000円の利益 = 33.33%の利益率
【現物取引】37,500円の資金 レバレッジ2倍
1ZPG = 7,500円のとき、10ZPGを購入 → 1ZPG = 10,000円に値上りして売却すると、25,000円の利益 = 66.66%の利益率

ジパングコインがこれほど上昇するのは、インフレのみにとどまらず、世界情勢が不安定化したときでしょう。
さて、同じ75,000円分のジパングコインの購入ですが、2倍のレバレッジをかけることで資金が37,500円で済み、利益率が2倍になることが分かります。
暗号資産のレバレッジ取引は、少ない元手でトレードする人が不利にならない手法の一つです。
メリット②:空売りで稼げるチャンスが増える
2つ目のメリットは、空売りによりトレード回数を増やせることです。
今まで暗号資産を買って稼いでいた取引を180度ひっくり返し、空売りで同じ取引を行えば、単純計算で2倍稼げるチャンスが得られます。


そんなに簡単にできるものなの?
実際のトレードでは、空売りと買いの思考がことなるので単純化できるものではないですが、空売りの練習を重ねるうちに、買いのトレードと同じように抵抗感なくトレードできるようになるでしょう。
またファンダメンタルズ分析を得意とする人は、本質的価値より高い価格がついている暗号資産を空売りすることもできます。
2021年末から2022年のバブル崩壊を想定できた人は、暗号資産の空売りで億り人を達成できたでしょう。

僕たちにはバイアス(偏った思考)が働きます。チャートはひっくり返しただけのように見えても、初めて空売りするときには大きな抵抗を感じるはずなので心の準備をしておきましょう。
メリット③:土日祝日問わず24時間365日取引できる
特に会社勤めで平日にチャートを見れない人にとって、土日祝日問わず24時間365日取引できることは大きなメリットです。
現物取引でも可能ですが、暗号資産ならではの特徴ですので改めて強調しておきます。
平日の仕事が終わり、ニューヨーク時間にトレードすると翌日の疲労感がMAXではないでしょうか?
暗号資産で収入を増やすべく、平日の夜中にトレードをして健康を害する人がいると聞きます。
レバレッジ取引なら空売りで売買チャンスが増えますし、レバレッジをかけて現物より大きく稼げるので、土日祝日のみのトレードに集中するとコストパフォーマンスを高められるでしょう。
暗号資産でレバレッジ取引をする2つのデメリット
レバレッジ取引も良いことばかりではありません。
- 損失が大きくなる
- 長期保有は手数料がかかる
2つのデメリットについて解説します。
デメリット①:損失が大きくなる
現物取引より大きく稼げるメリットとは裏腹に、損失が大きくなるリスクを抱えます。
レバレッジ取引で証拠金の2倍のトレードで利益を2倍にできますが、同時に損失も2倍になってしまいます。
そのため、レバレッジ取引では損失額を決めて適切な損切り価格を決めるリスク管理が必要です。

後ほど説明する強制ロスカットと呼ばれる仕組みで、僕たちユーザーが借金することがないように守られる仕組みができています。
デメリット②:長期保有は手数料が積み重なる
レバレッジ取引の買いと売り注文ともに、ポジションを保有したまま日をまたぐとレバレッジ手数料が発生します。
短期トレードのつもりが想定とは逆に価格が動いて含み損になり、安易に長期保有に切替えないようにしましょう。
値幅による損失に取引手数料が重なり、証拠金がジリジリと食いつぶされてしまいます。
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なお、暗号資産の長期保有には積立投資とレンディング(貸し出し)による運用がおすすめです。
暗号資産のレバレッジ取引における2つの注意点
レバレッジ取引には現物取引にはない2つの注意点があります。
- 強制ロスカットの発動
- 追加証拠金の発生
いずれも投資家やトレーダーの大切な資金を守るための仕組みです。
1つずつ解説していきます。
注意点①:強制ロスカットの発動
強制ロスカットとは、保有するポジションの損失が拡大して証拠金が一定水準(証拠金維持率)を下回ったときに取引所が自動で損失を確定させる仕組みです。
現物取引では含み損がどれだけ膨らんでも銘柄が存在する限り保有し続けられますが、レバレッジ取引では投資家やトレーダーの意志に関係なく強制的に損切りさせられます。
強制ロスカットはデメリットに捉えらがちですが、口座に預けた大切な資産の全てを失わないようにするリスク管理のシステムです。
資金管理の王道である2%ルールを厳守して損切りを徹底しさえすれば、強制ロスカットが発動することもありません。
なお、証拠金維持率は次の計算式で表されます。
証拠金維持率 = (純資産 - 注文証拠金) ÷ ポジション証拠金 x 100
注意点②:追加証拠金の発生
実は強制ロスカットが発動する前に、追加証拠金(通称:追証)を求められます。
取引所が決まった時間に証拠金維持率を調べて100%を下回っていた場合に、「口座に証拠金維持率が100%以上になるまで入金しないと強制ロスカットしますよ。」と教えてくれるシステムです。
追証は相場のボラティリティが高まっているときに個人トレーダーの間で頻繁に発生してツイッターが賑わうことから、短期の値幅で大稼ぎしようと目論む人が多いことを示しています。
追証を求められるポジションは、主にエントリー前の想定が崩れている状態です。含み損が利益に変わることはほぼないので、証拠金を追加してズルズルポジションを引きずるよりも、潔く損切りを確定した方が良い傾向にあります。
レバレッジのリスクを抑えて稼ぐ4つのポイント
レバレッジ取引のデメリットでお伝えしたとおり、正しく使わないと損失額も大きくなりリスクを高めてしまいます。
レバレッジを味方にして暗号資産で稼ぐ4つのポイントは次のとおりです。
- 低いレバレッジ倍率を基本にする
- 証拠金を多めに預ける
- 取引数量を多くしない
- 損切りを決めてからエントリーする
順番に解説します。
①低いレバレッジ倍率を基本にする
上記「レバレッジ倍率の計算方法」の通り、レバレッジ倍率は取引数量と証拠金を調整することでコントロールできます。
レバレッジ倍率 = 取引金額(暗号資産の価格 × 取引数量) ÷ 証拠金
日本の取引所は最大レバレッジが2倍なので管理の必要性を感じないでしょうが、レバレッジ100倍など海外取引所を利用するときには必須です。
ポイントは、計画通りの実行レバレッジで取引することです。ハイレバレッジそのものがリスクが高いわけではなく、計算をせずに取引をしていたら証拠金に見合わない金額の取引をしていた状態を絶対に避けなければいけません。
これから海外取引所を利用すのであれば、「レバレッジ10倍まで!」と決めて、全ポジションを保有しているときの実行レバレッジで資金を管理するようにしましょう。

今回は初心者さんがリスクなくレバレッジを活用できるように、最大2倍までの国内取引所のみを後ほどご紹介します。
②証拠金を多めに預ける
強制ロスカットが発動して資金を失うことは、レバレッジを敵に回している結果そのものです。
だからといって含み損をダラダラ引っ張るために口座へ入金を続ける行為はもってのほか。
少ない元手をレバレッジ取引で増やしたい気持ちもわかりますが、ギリギリの証拠金余力でトレードをしているとロスカットで虎の子の資産を全て失ってしまうでしょう。
勝率の高いトレード手法を身に着けてから、レバレッジ取引で稼ぐ効率を高めていく手順を大切にしてください。
すると、少ない資金で一攫千金を狙いたくなる気持ちも少しずつ抑えていくことができます。
③取引数量を多くしない
無計画に取引数量を多くして資金を溶かすパターンは大きく3つに分けられます。
- 損失を取り返したい
- 早く稼ぎたい
- 連勝して調子に乗る
レバレッジ取引は両刃の剣で、上記3つのパターンのように使い方を誤れば牙を剥いって一気に資金を失います。
レバレッジ取引で数量を多くするタイミングは、勝率が安定して証拠金が右肩上がりに積み上がるようになった段階です。

決して感覚的に数量を多くしないでください。相場における資金管理の方法をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
④損切りを決めてからエントリーする
現物を保有しないレバレッジ取引ですから、必ず損切り価格を決めてからエントリーしてください。
長期保有の投資で利用するものではなく、主にボラティリティが大きくなって短期で稼げる相場で活用するトレード手法です。
レバレッジをかけてエントリーする前に、損失金額に対してリスクリワード値が1.5以上を目安にしてください。
リスクリワード値とは:1回のトレードにおける利益と損失の割合。RR値 = 利益 ÷ 損失 で算出する。
トレードの初心者さんならRR値2を目安にした取引に限定すれば、リスクを抑えて着実に資金を増やせる可能性が高まります。
レバレッジをかけた全ての取引において、損切り価格を決めてからトレード計画をたてることを強くおすすめします。
なお、相場には「2%ルール」と呼ばれる資金管理の共通ルールがあるので、後ほど解説記事をまとめます。
レバレッジ取引で稼ぎ続けるトレーダーは2%ルールと呼ばれる相場における資金管理の方法を守っているものです。
暗号資産のレバレッジ取引に向いている人
繰り返しになりますが、レバレッジ取引は両刃の剣なので損切りができる自制心を持ち合わせた人のみにおすすめしています。
その上で暗号資産のレバレッジ取引に向いている人は次のとおりです。
- ボラティリティの高い相場に魅力を感じる人
- 短い期間に大きく稼ぎたい人
- テクニカル分析で勝率の高い手法を確立した人
- チャート分析重視のデイトレーダーを目指す人
- 少ない元手で収益率を高めたい人
レバレッジ取引は第一に損切りを定めてから、エントリーと利益確定値の目安を決めて行うことが大切。
トレードが感情的になりさえしなければ、努力を積み重ねることでレバレッジを味方にして資金効率を高めていくことができます。
損切りを徹底する自制心を養えた人なら、誰もが暗号資産のレバレッジ取引に向いているとも言えるでしょう。
レバレッジ取引ができる国内取引所の選び方
レバレッジ取引ができるおすすめの国内取引所
レバレッジ取引ができる国内取引所の選び方に照らし合わせておすすめできる3つの取引所です。
- DMM Bitcoin
- GMOコイン
- ビットフライヤー(bitFlyer)
1つずつご紹介します。
DMM Bitcoin
取引所名 | DMM Bitcoin |
レバレッジ取引できる銘柄 | 20種類(BTC、ETH、XRP、TRX、ZPG、LTC、BCH、XLM、ETC、OMG、ENJ、BAT、MONA、ADA、DOT、IOST、XTZ、XEM、QTUM、XYM) |
レバレッジ倍率 | 最大2倍 |
パソコン用ツール | STモードとEXモード(スマホ版) |
スマホアプリ | STモードとEXモード(パソコン版) |
入金手数料 | 無料 |
売買手数料 | スプレッドコスト |
詳細 | DMM Bitcoin 公式サイト |
DMM Bitocinでレバレッジ取引にかかわる条件や取引ツールの手数料、そしてテクニカル分析を有利にするパソコン用ツールとスマホアプリを一覧表にしました。
初めて暗号資産を買う人は、スプレッドコストに驚くかもしれませんね。こちらの「暗号資産の販売所のスプレッドが狭いおすすめ国内取引所を比較」にスプレッドについてもまとめているので、一度ご覧になってみてください。
DMM Bitcoinは2016年11月に設立された暗号資産交換業者で、日本を代表するエンターテイナー集団DMMグループの一員として暗号資産(仮想通貨)に特化したサービスを提供しています。
日本のITを先導するDMM.com証券で培われた金融サービスのノウハウを活かし、完備された堅牢なセキュリティのもと、ビットコインをはじめとした暗号資産を安心して取引することができます。
web3を見据えた挑戦を続けてており将来性が高く、GamiFiやNFTの開発を目的に、web3を推進する新企業を22年中に設立することを7月6日に発表しています。
DMMグループの知見を活かした新たなサービスや取引ツールの拡充に高い期待が寄せられている、国内屈指の暗号資産(仮想通貨)取引所です。
詳細については「DMM Bitcoinがおすすめの人は?特徴・メリット・デメリット・評判を徹底解説」にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
GMOコイン

取引所名 | GMOコイン |
①レバレッジ取引できる銘柄(取引所方式) | 5種類(BTC/JPY、ETH/JPY、BCH/JPY、LTC/JPY、XRP/JPY) |
②暗号資産FXできる銘柄(販売所方式) | 10種類(BTC/JPY、ETH/JPY、BCH/JPY、LTC/JPY、XRP/JPY、XEM/JPY、XLM/JPY、BAT/JPY、XTZ/JPY、OMG/JPY) |
レバレッジ倍率 | ①②ともに最大2倍 |
必要証拠金 | 建玉金額の50%に相当する日本円 |
スマホアプリ | 暗号資産ウォレット |
入金手数料 | 無料 |
売買手数料 | ①MakerおよびTaker(銘柄により異なる)②スプレッド(変動制) |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率が75%を下回った場合 |
ロスカットアラート | 証拠金維持率が100%を下回った場合 |
追加証拠金 | 毎営業日(土日祝日を含む)の6:30時点に証拠金維持率が100%を下回った場合、追加証拠金が発生 |
レバレッジ手数料 | 評価レート × 建玉数量 ×0.04% / 日 |
強制ロスカット手数料 | 強制決済の約定レート × 建玉数量 × 0.5% |
パソコン用ツール | WebTrader |
スマホアプリ | 暗号資産ウォレット |
詳細 | GMOコイン公式サイト |
GMOコインでレバレッジ取引(取引所方式)と暗号資産FX(販売所方式)にかかわる条件や手数料、そしてテクニカル分析を有利にするパソコン用ツールとスマホアプリを一覧表にしました。
GMOコインでレバレッジ取引をするメリットは次のとおり。
- 取引所の買える暗号資産の種類が国内No.1
- 取引所方式のMaker手数料がマイナス = 指値で買えばお金がもらえる
- GMOグループの潤沢な資本と堅牢なセキュリティで安心
- 初心者さんも直観的に使えるスマホアプリで簡単に管理できる
- WebTraderが精度の高いテクニカル分析を可能にして勝率を高める

GMOクリック証券をはじめ、東証プライムに上場するGMOグループで培われた金融サービスのノウハウをフル活用しています。
潤沢な資本と堅牢なセキュリティで高いユーザビリティを追求するGMOコインは、2022年オリコン顧客満足度調査において2年連続で総合評価第1位に輝いています!
詳細については「GMOコインがおすすめの人は?特徴・メリット・デメリット・評判を調査」にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
ビットフライヤー(bitFlyer)
暗号資産のレバレッジ取引に関するよくある質問(FAQ)
ここからは暗号資産のレバレッジ取引についてよくある質問(FAQ)をまとめます。
レバレッジ取引とFXや暗号資産FX(仮想通貨FX)の違いは?
FXも暗号資産のレバレッジ取引と同じく、証拠金を取引所にあずけて価格の差(差金)を狙う取引です。また暗号資産FX(仮想通貨FX)も、暗号資産のレバレッジ取引と原理は同じです。
おそらくDMM Bitcoin等が提供する「イーサリアム/ビットコイン(ETH/BTC)」や「リップル/ビットコイン(XRP/BTC)」などの銘柄に困惑するかもしれませんね。
これらは取引所がシステム上で作った商品で、
上記の「現物取引ではできない空売りとは」で解説したとおり、ユーザーは先に証拠金を預けることで、ETH/BTCなどの暗号資産を掛け合わせて合成された商品をシステム上で取引することができます。
またGMOコインは自社の販売所で売買できる暗号資産にレバレッジをかける取引について「暗号資産FX」と称したサービスを提供しています。
2022年8月現在、確率された表現方法がないことをご留意ください。
暗号資産FX(仮想通貨FX)で自動売買はできる?
日本の取引所は暗号資産FX(仮想通貨FX)の自動売買に対応していません。
FXにおける取引プラットフォームMT5・MT4でEAを稼働させた自動売買は国内でも人気ですね。
過去10年以上にさかのぼってバックテストができる株式・FX相場では、優れた自動売買ソフトを開発しやすい環境にあります。
一方で暗号資産の歴史はあさく、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)であっても、取引高をともなって綺麗なチャートを描くようになって10年もたちません。
従って、FXや株式と比較した際に暗号資産FX(仮想通貨FX)の自動売買に優位性が見られないため、2022年8月時点ではプティからおすすめすることはありません。
国内取引所のレバレッジ取引にゼロカットシステムはあるの?
海外取引所のハイレバレッジサービスに標準搭載されているゼロカットシステムは、国内取引所には搭載されていません。
ゼロカットシステムとは:突発的なできごとでロスカットが間に合わず口座残高がマイナスに傾いた際、取引所がマイナス金額分を補填してプラス・マイナスゼロに戻すシステム。
ただし、強制ロスカットが間に合わないくらいの急激な価格変動が起きることは稀ですし、自らも損切りを設定していればゼロカットを必要とする相場に遭遇することはほぼ無いと言って良いでしょう。
国内取引所の最大レバレッジは2倍であることからも、ゼロカットシステムは強く求められる条件ではありません。
レバレッジ取引を活用して暗号資産でたくさん稼ごう!
ここまで暗号資産のレバレッジ取引を見てきた中で、現物取引よりも資金効率が高く、少ない資金でも着実に稼げるスピードを早くできることが分かりました。
一方で損切り価格を決めずに無計画なトレードをしたり、ロスカットアラートで安易に証拠金を足してしまうと、結果的に強制ロスカットで資金の大半を失ってしまうリスクがあることもお伝えしました。
レバレッジ取引は両刃の剣です。投資家およびトレーダーが正しくレバレッジを活用しないと、大切な資産を失うスピードを早めかねません。
一方で国内取引所の取引手数料を安くなってきましたし、取扱い銘柄数も増えています。また高性能なトレードツールでテクニカル分析に困ることもありません。
勝率の高いトレード手法や運用方法の確立に努め、レバレッジ取引を活用して暗号資産でたくさん稼いでいきましょう!