IOSTは暗号資産(仮想通貨)としての魅力のみでなく、IOSTチェーンでリアルビジネスをweb3へ導くとともに、社会問題を解決するプロジェクトとして活用されています。

「そもそもIOSTってなに?」
「IOSTの今後の見通し(価格)はどうなりそう?」
IOSTはDappsの拡充とNFTで市場シェア(ビジネス)を拡大!さらに社会問題を解決するプロジェクトを担う、暗号資産の域を超えた挑戦を続けています。
この記事でわかること
- IOSTの概要と4つの特徴
- IOSTチェーンが高速処理と低コストを実現できる理由
- IOSTの価格が上昇するためにビジネスで求められること
- IOSTの購入におすすめの取引所
この記事を読めば、IOSTが確かな需要のもとに必要とされるブロックチェーンであり、価格の上昇期待が高い暗号資産であることが分かります。
短期と長期でIOSTのどこに注目すべきかが見えてくるので、ぜひ投資の観点からもお役立てください。
IOST(アイオーエスティー)とは

IOSTは日本人に大人気のアルトコイン。インフルエンサーのツイートで価格急騰を演じ、2022年もガチホルダーに支えられています。
そんなIOSTは社会問題を解決するプロジェクトに挑戦するなど、暗号資産(仮想通貨)の外の世界にも活躍の場を広げています。
暗号資産名 | IOST(アイオーエスティー) |
シンボル | IOST |
誕生年月 | 2018年1月 |
メインネット公開年月日 | 2019年2月25日 |
コンセンサスアルゴリズム | PoB(Proof of Believability) |
発行上限枚数 | 900億枚 |
価格 | 1.72円 |
時価総額 | 31,929,890,179円 |
時価総額ランキング | 127位 |
詳細 | IOST公式サイト |
IOSTはInternet of Services Token(インターネット・オブ・サービス・トークン)の略称で、ブロックチェーンと暗号資産ともにIOSTと呼びます。

ブロックチェーン・暗号資産・シンボルが同じで覚えやすい反面、使い分けに注意ですね。
シンガポールのIOST財団によって2018年1月に設立され、ブロックチェーンを活用したサービスの普及を目的にしています。
2022年4月には1億ドルファンドを立ち上げ、EVM(イーサリアム仮想マシン)関連の開発者向けにインセンティブを与えています。
IOSTは相互接続されたブロックチェーンネットワークを構築するプロジェクト「Entorverse(エントロバース)」を3月に発表済み。
IOSTチェーン上でのDappsの拡充を軸にしながらも、イーサリアムをはじめとしたマルチチェーン展開(市場シェア拡大)への期待が高まっています。
IOSTの特徴
IOSTには大きく分けて4つの特徴があります。
- IOSTネットワークの鍵を握るPoB
- 速い処理速度と安い手数料を可能にする2つの技術
- IOST・ビットコイン・イーサリアムの処理速度を比較
- Dappsの開発プラットフォームかつJavaを使用
一つずつ解説していきます。
特徴①:IOSTネットワークの鍵を握るPoB
IOSTはコンセンサスアルゴリズムにPoB(Proof of Believability)を採用し、速い処理速度、安い手数料を実現しています。
コンセンサスアルゴリズムとは:暗号資産(仮想通貨)の取引をブロックチェーンに記録する方法
PoBはユーザーのノードも総合的に評価する「SERVI」を採用して、スマートコントラクトの実行やトランザクションの承認を行うなどのIOSTネットワークへの貢献度に応じてさらに報酬の高いブロックの生成ができる仕組みになっています。
ノードとは:暗号資産のネットワークに参加(接続)している端末
スマートコントラクトとは:プログラムに従って人の介在なしにブロックチェーン上で自動的に契約を実行できる仕組み
SERVI自体の特徴は、一度承認作業が終わるとノードが保有するSERVIが0になること。再度承認されるには改めて貢献度を積み上げる必要があります。
この仕組みによって特定のノードによる報酬の高いブロック生成の独占をなくして分散的な状態を保つことができるのです。
つまりPoBはSERVIでIOSTネットワークへの参加を促し、ブロックチェーンの長所である分散性の維持を実現しています。
特徴②:速い処理速度と安い手数料を可能にする2つの技術
IOSTは2つの技術によって、速い処理速度と安い手数料を可能にしています。
- EDSでスケーラビリティ問題に対処
- マイクロステートブロック

難しい単語が続きますが、噛み砕いて解説します!
EDSでスケーラビリティ問題に対処
EDS(Efficient Distributed Sharding)とは、トランザクションにかかる時間と手数料を削減する技術です。
ブロックチェーンの課題であるスケーラビリティ問題に対処することができます。
スケーラビリティ問題とは:取引量が膨大なときに取引の処理が遅くなり、手数料(ガス代)が高くなること
主に1つ1つのブロックの生成時間や容量に制限がかかることで発生します。
EDSはネットワークを「シャード」と呼ばれるグループに分割し、並列作業を行うことでスケーラビリティを高く保つことができます。
マイクロステートブロックでノードのストレージを軽減
マイクロステートブロックとはノードの負担を軽くする技術です。
ブロックチェーン上にチェックポイントを作り、ノードはそこから先のブロックだけを保存すれば良い仕組みです。
過去のブロックまで保存することは、ノードにとって大きな負担です。例えばビットコインはノードになる際に最初に生成されたブロックから最新のものまで保存しなければならず、ノードのストレージを圧迫することが問題でした。
マイクロステートブロックはノードのストレージ負荷を軽くして、新たなノードが参加しやすい環境を整えます。
特徴③:IOST・ビットコイン・イーサリアムの処理速度を比較
IOSTの処理速度がどれくらいなのか?ビットコイン、イーサリアムと簡単に比較してみましょう。
トランザクション比較 | 1秒間の処理件数 |
ビットコイン | 6件 |
イーサリアム | 15件 |
IOST | 2,000~8,000件 |
IOSTについて、1秒間の処理件数8,000件は理論値のようですが、実質的には2,000件ほどではないかとも言われています。
いずれにせよ、ビットコインやイーサリアムよりも圧倒的に速く処理できることが分かります。
実際に日本でもIOSTブロックチェーン技術の安全性と処理速度が買われてビジネスが育ちつつあります。
特徴④:Dappsの開発プラットフォームかつJavaを使用
Dappsの開発プラットフォームになることで他社と連携しながら市場シェアを広げることができます。
IOSTチェーン上で爆発的人気を博したMove to EarnのSTEPNのようなDappsが次々に開発されたら、イーサリアムを超える存在になることも夢ではないでしょう。
さらにIOSTのスマートコントラクト言語はJavaScriptを採用しています。
暗号資産において使われるプログラミング言語はSolidityがメインで、エンジニアがDappsを開発する際の参入障壁になっていました。
IOSTはDapps開発のプラットフォームとしてソースコードを公開し、さらにスマートコントラクトの言語をJavaScriptも使えるようにすることで、他のチェーンよりもアクティブになりやすい環境となっています。
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STEPNをはじめ世界的に人気のDappsが開発されている「ソラナ(Solana/SOL)」をまとめました。2022年以降イーサリアムキラーに焦点があたっているので、せひ参考にしてください。
特徴⑤:金融以外の実証実験が行われている
金融以外の分野でIOSTの実証実験が行われています。
例えば、「ブロックチェーンX医療プロジェクト」として改ざんのない状態で医療・健康記録を保存、医療記録の相互運用などを目的にしたIOSTが検証され、実用化に向けてプロジェクトが進んでいます。
また地球温暖化に伴い、環境に優しく持続可能な電力供給が早急に求められる中、太陽光発電や風力発電といった分散型電源の導入が拡大しています。
従来の仕組みに捉われない、新たな電力取引システムが必要とされる中、IOSTを活用した電力取引システムの実証実験が長野県富士見町エリアで開始されました。
ブロックチェーンは暗号資産に焦点が当たりがちですが、IOSTは社会問題の解決に挑戦しています。
IOSTの価格推移と値動き予想【2022年後半】

IOSTが上場した2018年は暗号資産(仮想通貨)はバブルそのもの。加えてイーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題を解消するブロックチェーンとして注目を集めていたことから公開直後に14円まで一気に価格が上昇してイナゴタワーを形成しました。
イナゴタワーとは:イナゴ投資家が作り出したタワーのような形状のチャート。もともとは株式用語で、好材料に飛びついて短期間に大量の売買を繰り返す個人投資家のこと。
イナゴタワーの崩壊とともに14円から2円まで暴落するものの、自律反発で8円弱まで再上昇。しかし、暗号資産のバブル崩壊とともにIOSTの価格も本格的な低迷時期に入ります。
IOSTの価格に転機が訪れたのは2021年、世界各国の金融緩和政策によるマネーが溢れあらゆる金融商品が最後のブル相場に入ります。
再び暗号資産の市場全体が盛り上がり、IOSTも1円未満から9円弱までの上昇、2円まで急落して再度9円弱までの価格上昇を見せました。
2021年後半以降は世界経済のリセッション入がテーマになり、株式市場の低迷に暗号資産が引きづられる流れになっています。
従来のように暗号資産が独立して盛り上がる時代は終わり、機関投資家のマネーフローが影響しているせいか、株価指数との相関性が高くなりました。
なおIOSTはビットコイン(BTC)からワンテンポ遅れて価格が動く傾向があるので、BTCの値動きが先行きを占う指標になりそうです。
IOSTの将来性と今後の見通し・予想
IOSTの将来性や今後の見通しについて、4つの点から予想してみましょう。
- 人気Dappsでエコシステムを拡充させる
- NFTビジネスの拡大させる
- 実証実験をビジネスに成長させる
- エアドロップを開催する
1つずつ解説していきます。
①人気Dappsでエコシステムを拡大させる
IOSTの直近の成長速度を測るには、人気Dappsの拡充です。
Dappsの王者イーサリアムは、優秀なDappsや暗号資産(仮想通貨)プロジェクトがイーサリアムチェーン上で構築されているからに他なりません。
つまり、IOSTチェーン上にユーザー数の多い人気プロジェクトを構築できるかが鍵を握るわけです。
例えば2021年までのDeFiブームで知名度を高めたDEX(分散型取引所)のSushiSwap(スシスワップ)とUniswap(ユニスワップ)はイーサリアムベースで作られています。
イーサリアムキラーとして台頭するソラナ(Solana/SOL)はMove to EarnのSTEPNやステーブルコインのUSDC、USDCに採用されています。
人気のDappsを抱えるほど市場価値も高まり暗号資産の時価総額が大きくなることから、IOSTチェーンが魅力的なDappsを構築するかが最大の注目ポイントと言えるでしょう。
合わせて読みたい:STEPNをはじめ世界的に人気のDappsが開発されているソラナ(Solana/SOL)をまとめました。イーサリアムキラーに焦点があたっているので、せひ参考にしてください。
②NFTビジネスの拡大させる
総合格闘技のデジタルトレカサービス「RIZIN FIGHTING COLLECTION」が、2022年1月6日にNFTイベント「NFT WEEKS TOKYO」へ出展しました。
NFTの基盤にはIOSTプラットフォームが使用されています。
商売に紐付いたIOSTの利用は投資資金を招きやすく、まずは市場が急速に拡大しているNFTプロダクトへの採用がポイントです。
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世界誇る日本のコンテンツのNFT化に特化した「パレットトークン(PLT)」について解説しました。クロスチェーン対応で世界に発信できる仕組みもできており、将来性が期待されています。
③実証実験をビジネスに成長させる
先述の「特徴⑤:金融以外の実証実験が行われている」をビジネスにすることでIOSTに投資資金が入りやすくなります。
チャートを見る限り、IOSTが期待だけで買われるフェーズは終了したでしょう。IOSTチェーンで利益が出ることを決算で証明することにより、大口の長期投資の資金を招き入れることができます。
歴史ある株式市場では、新興企業の株が期待で買われてから実体評価に至るまで価格形成が顕著にチャートに表れます。
2022年以降の暗号資産が株式との相関性が高まっていることを考慮すると、IOSTに限らずブロックチェーン銘柄すべてがビジネス価値や存在意義を問われるフェーズに移行していくでしょう。
④エアドロップを開催する
エアドロップは成長性に寄与しませんが、IOSTの価格が上昇しやすい土台を強固にする有効な施策です。
エアドロップとは:知名度アップや資金調達のために新たに発行したトークンを無料配布するイベント
IOSTは定期的にエアドロップを開催しており、ホルダーがガチホする動機づけになります。
開催年月 | 内容 |
---|---|
2018年7月 | ユーザー1人に100IOST配布 |
2019年5月 | 総計500,000IOST配布 |
2021年2月 | IOSTホルダーに総保有量の5%にあたるDONトークン配布 |
2021年9月 | 2回目のDONトークン配布 |

エアドロップの情報をいち早く入手することは通常できないので、IOSTをガチホする人のみが稼げることになります。
IOSTの購入でおすすめの取引所と買い方
コインチェック
販売所方式での購入になりスプレッドコストはかかりますが、コインチェックがIOSTを確保しているので希望枚数を確実に買うことができます。

コインチェックの「積み立て」と「貸し出し」のサービスでIOSTを長期で運用することもできます。

暗号資産の入金手数料 | 無料 |
暗号資産の送金手数料 | 銘柄で異なる(コインチェックユーザー間は無料) |
日本円の入金手数料 | 銀行振込:無料(振込手数料の負担あり) コンビニ入金:3万円未満770円、3万円以上30万円以下1,018 円 クイック入金:3万円未満770 円、3万円以上50万円未満1,018 円、50万円以上入金金額×0.11% + 495 円 |
日本円の出金手数料 | 407円 |
IOSTに適用されるサービス | 販売所での売買、Coincheckつみたて、Coincheck貸暗号資産 |
詳細 | コインチェック公式サイト |
コインチェックでIOSTを買うメリットは次のとおり。
- IOSTを約500円から購入できる
- マネックスグループの潤沢な資本と堅牢なセキュリティで安心
- 国内ダウンロード数No.1のスマホアプリで簡単に管理できる
- 「積み立て」と「貸し出し」で長期運用(ガチホ)もできる
- NFTを購入することもできる

販売所ならではのメリットは、500円相当からIOSTが購入できること。
コインチェックから直接買える安心感があります。
またCoinchek NFTマーケットプレイスでIOSTが使えることも今後の注目ポイントです。
まとめ:IOSTはビジネスと社会問題解決で価格上昇を期待
暗号資産(仮想通貨)としてのIOSTの他にも、NFTビジネスに使えることや社会問題を解決できるブロックチェーンだと分かりました。
まずはDappsを拡充し、市場シェアを拡大させることに期待を抱く投資家も多いことでしょう。
この記事のまとめ
- PoBと2つの技術により高速処理と低コストを実現するブロックチェーンである
- Dapps開発のプラットフォームとして人気プロジェクトを取り込めるかに注目が集まる
- 社会問題解決にIOSTチェーンが採用されておりビジネス化も視野に入る
- IOSTの購入は金融庁に認可された国内取引所のコインチェックが安心である
IOSTはエントロバース(Entroverse)を発足し、イーサリアムプロトコルと統合するプロジェクトも進めています。
Dappsの王者イーサリアムを取り込むのはもちろん、web3に備えて相性の良いたチェーンと提携・発展していくでしょう。
また金融や医療等の安全性・秘匿性の確保が求められる分野でIOSTチェーンが利用されています。
さらに、地球環境の保護に貢献する設備稼働システムに、IOSTチェーンが採用されていましたね。
IOSTは暗号資産として価格が上昇するファンダメンタルズがそろっています。
ホワイトペーパーをベースに着実に実績を残しているか?四半期ベースで確認しながら投資を検討していきましょう。