
暗号資産のポートフォリオを作るとき「ビットコインはどれくらい?」「イーサリアムは入れたほうがいいの?」こんな疑問がうかんでくるのではないでしょうか。
数千種類もあるアルトコインまで考えだしたら切りがなくなってしまいますね。
この記事でわかること
- 暗号資産のポートフォリオの概要と投資金額の全体に占める割合
- 暗号資産を投資ポートフォリオに入れるメリットとデメリット
- 暗号資産のポートフォリオの作り方・考え方と具体例
大好きなアルトコインや暴騰の期待高まる草コインも加えたくなりませんか?
ビットコイン以外をポートフォリオに入れるならどれくらいまで大丈夫でしょうか。
これらの疑問にお答えしていくので、ぜひポートフォリオの作り方・考え方の参考にしてください。
暗号資産(仮想通貨)のポートフォリオとは
そもそもポートフォリオってなに?
ポートフォリオとは株式や為替などの金融資産の内訳を示したもので、円グラフなどでわかりやすく表示されます。

株式投資であれば銘柄ごとに投入した資産の割合をA銘柄:20%、B銘柄15%のように数字で表します。
暗号資産(仮想通貨)のポートフォリオも同じで、ビットコインに50%、イーサリアムに30%、残り20%をアルトコインのように表されます。
投資配分はビットコイン > イーサリアム >> アルトコインが主流です。
暗号資産の投資にもポートフォリオは必要か
資産の大半を失うリスクをゼロにするために必要です。「全ての卵を一つのカゴに盛るな」という相場格言があります。

割れやすい卵を一つのカゴに盛ってしまうと、そのカゴを落とせば大半の卵が割れてしまいます。
一方で複数のカゴに卵を分けておけば、万が一ころんだりしても全ての一部のカゴの卵が割れるだけで済みます。
暗号資産に当てはめると、ビットコイン一極集中のガチホにはリスクがあることになります。
そのため、イーサリアムやその他のアルトコインに分散投資をして、リスクヘッジを図ることが大切です。
ビットコインのみガチホしてればいいと思ってた......。
投資全体に対する暗号資産の割合
歴史ある株式・債券・為替市場とは異なり、暗号資産にどれくらい投資したらリスクを抑えながら最高のパフォーマンスを出せるか分かっていません。
しかし、欧米の機関投資家がいくつかデータをもとに発表しています。
Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)は2014年から2020年の間にポートフォリオへビットコインを2.5%入れておいた場合、平均で1.6%のパフォーマンスの改善が見られた。
According to Morgan Stanley, a 2.5% stake in Bitcoin would have boosted returns by an average 1.6 percentage points from 2014 to October 2020.
引用:This Is How Much Crypto to Hold in Your Portfolio
切り取った期間についての議論は抜きにしても、たった2.5%をポートフォリオに加えただけで1.6%も収益性を高められたことに注目です。
暗号資産の市場のボラティリティの高さを表しており、味方にできるかどうかがリスク分散させながら資産を大きく増やすポイントになります。
また、ヨーロッパとアジアの機関投資家の75%、そしてアメリカの機関投資家の60%以上が暗号資産の購入を計画しています。
More than 75% of professional investors in Europe and Asia plan to buy digital assets, according to the survey, along with 60% in the U.S.
引用:This Is How Much Crypto to Hold in Your Portfolio
マネックス証券会長の松本大氏は暗号資産(仮想通貨)への投資について次のように語っています。
- ビットコインとイーサリアムに資産の1%ずつ投資して最低10年間は保有する。
- 価格が上昇したときは2倍どころではなく、10倍から100倍も狙えるだろう。
- 10年経過したら暗号資産にかかる税金も一般的な金融商品と同じになるだろう。
また、マネックス証券のマネックス・ユニバーシティで暗号資産アナリストを務める松嶋真倫氏は次のように語っています。
- 最近はイーサリアムの割合を増やしている(2022年6月2日時点)
- 保有比率は「ビットコイン:イーサリアム:その他アルトコイン=5:3:2」
- 保有割合の半分はビットコインにしている
金融市場を支配してきた機関投資家であっても、ポートフォリオに対する暗号資産の配分は手探りの状態です。
僕たち個人は大口の動向をにらみながら、ビットコインベースで調整していくのがベターなポートフォリオになるでしょう。
攻撃型・守り型などの作り方・考え方は「暗号資産のポートフォリオの具体例」をご覧ください。
暗号資産をポートフォリオに入れるメリット
暗号資産(仮想通貨)をポートフォリオに入れるメリットを2つご紹介します
- 将来性が高くハイリターンを狙える
- 日本円のインフレヘッジになる
メリット1:将来性が高くハイリターンを狙える
1つ目のメリットは、将来性が高いため価格上昇による大きな利益を狙えることです。2020年以降に暗号資産(仮想通貨)の時価総額が急騰していることが分かります。
2020年2月末のコロナショックによる暴落を経て、ビットコインをはじめとした大半の暗号資産が買い上げられました。
時価総額3,000億ドル~4,000億ドルの上値抵抗帯を突き抜けて爆上げし、2021年8月には3兆ドルに到達、約10倍も時価総額が膨れ上がりました。
2022年6月においてはリセッション入り懸念で全ての金融商品が底値を探る展開へ。暗号資産は時価総額4兆ドル超で下げ止まるか試される展開です。
イーサリアムのブロックチェーン技術をもとにしたメタバース X NFTやDeFiの新しい成長市場が育ってきています。
新たな相場は悲観の中に生まれますから、時価総額4兆円超でもみ合っているのを横目に次なる上昇相場への期待が高まっていくでしょう。
暗号資産は暴騰・暴落幅が凄まじく、個人投資家を魅了してやまないです。
メリット2:日本円のインフレヘッジになる
2つ目のメリットは、インフレヘッジになることです。
インフレヘッジとは、日本円の価値が下がることで全体の資産価値までも下がることを防ぐ対策を言います。
一般的に日本円をゴールドや不動産、外国株式など歴史ある金融商品に換えておきますが、近年はビットコインがその役割を果たす見方もされています。
ドル円が2022年3月10日から6月14日のわずか3ヶ月の間に20円も上昇しました。急激な円安によるインフレで何が起こっているか?
食料品、ガソリン、電気・ガスすべての値上げを通じて、家計が打撃を受けて厳しい状況が続いています。
「日本円の価値が下がる→インフレになる」歴史的な体験を通じ、インフレヘッジとして暗号資産を考えていく時期でしょう。
金融政策を変えられない日本。必ずくると考えられていた円安。ただし、あまりに急激だったがために驚きました。
暗号資産をポートフォリオに入れるデメリット
暗号資産(仮想通貨)をポートフォリオに入れるデメリットについてです。
- 歴史が浅く市場価値が不安定である
- アルトコインは信用リスクがある
- 取引所がハッキングされるリスクがある
デメリットを正しく理解して、ハイパフォーマンスを目指すポートフォリオを考えていきましょう。
デメリット1:歴史が浅く市場価値が不安定である
1つ目のデメリットは、市場からの評価が定まらずボラティリティが高くなることです。ビットコインと米国S&P500株価指数を比較します。
左から2021年以降のBTC/USDの週足、S&P500の週足、そして合成チャートです。
合成チャートのとおり、2021年に同じ起点を取ると、ビットコインがS&P500のチャートを突き抜けて上下動していることが分かります。
時価総額50兆円を超えるビットコインですらこのボラティリティですから、おすすめのアルトコインはもっと激しいです。
ポートフォリオの基本はリスク分散させながらパフォーマンスを高めることですから、ビットコイン以外のアルトコインを加えるときには相当な調べが必要になります。
合成するとぼくでも直観的にわかる!
デメリット2:アルトコインは信用リスクがある
2つ目のデメリットは、一部のアルトコインには信用リスクがあることです。
資金を調達しているアルトコインの運営者がプロジェクトを続けられなくなったり、資金集めのみをして姿を消す詐欺を行った場合に、アルトコインの信用が失墜して価格も暴落します。
2019年以前のICOバブル時に見られて金融庁からも警告が発せられました。新たなにおすすめされるアルトコインのプロジェクトについては調査を欠かさないようにしましょう。
デメリット3:取引所がハッキングされるリスクがある
3つ目のデメリットは、暗号資産の取引所がハッキングされるリスクがあることです。
日本の取引所で起こった規模の大きなハッキング事件は次のとおりです。
- 2014年 マウントゴックス事件 470億円相当のビットコイン(BTC)が盗まれる
- 2018年 コインチェック事件 580億円相当のネム(NEM)が盗まれる
- 2021年 リキッド事件 110億円相当の暗号資産がウォレットから盗まれる
暗号資産の取引所は、常に悪徳なハッカーから仮想通貨を狙われています。
各取引所のセキュリティ対策を確認することはもちろん、株式やFXと同じく投資家の資産を守る法制度が整えられていくかについても注目していきましょう。
歴史の浅い暗号資産。僕たちがクリプト・リテラシーを高める必要がありますね。
暗号資産のポートフォリオを作る5つのポイント
実際に運用していくため暗号資産(仮想通貨)のポートフォリオを作る5つのポイントを解説します。
- 投資するカテゴリを分散する
- 市場規模を拡大するカテゴリから暗号資産を選ぶ
- 暗号資産のファンダメンタルズと需給を分析する
- 暗号資産にに投資する金額を決める
- 定期的にポートフォリオを評価・見直しする
①投資するカテゴリを分散する
1つ目のポイントは、投資するカテゴリを分けることです。同じカテゴリに属していると市場で同じ値動きになることが多くなります。
例えば、株式投資では銀行、金融、情報通信業など33業種に分類されています。ある銘柄に悪い材料がなくても、同じ業種の銘柄が予想を下回る決算を出して株価が連れ安することが起こります。
理由は同じ経済圏で活動する同業他社の先に出された決算に他の企業も似通っていくことが過去の決算発表から分かっているためです。
暗号資産にはどんなカテゴリがあるの?
ビットコイン以外の暗号資産は主に5つのカテゴリ(トークン)に分けられます
- ユーティリティトークン(Utility Token)
- セキュリティトークン(Security Token)
- ガバナンストークン(Governance Token)
- ステーブルコイン(Stablecoin)
- NFT(Non-Fungible Token)
トークンと暗号資産は同じものと考えて大丈夫です。
暗号資産でも同じように考えられるでしょう。2022年の「テラ(Terra)」と「ルナ(LUNA)」の暴落によって軒並みアルゴリズムステーブルコインが売り叩かれました。
未成熟な暗号資産の市場なので、いまだにビットコイン主導ですべてのおすすめアルトコインの価格が引きづられる傾向にあります。
市場の成長とともにカテゴリごとに値動きが独立していくでしょうから、ポートフォリオを考えるときの基本として忘れないでおきましょう。
②市場規模を拡大するカテゴリから暗号資産を選ぶ
2つ目のポイントは、市場規模が拡大するカテゴリを選ぶことです。
例えば、CoinGeckoの2022年1Qレポートを参考にすると、2022年以降に成長するカテゴリは次のように考えられます。5年以内に成長可能性が高いカテゴリは次の通りです。
- ステーブルコイン
- DeFi
- クロスチェーンブリッジ
- NFTs
これに加えてビットコインとイーサリアムは必須で、Move-to-EarnやGameFiも入ってきそうですね。メタバース X NFTsはブロックチェーンに詳しくなくても十分に楽しめることから、2023年はNFTsが爆発するかもしれませんね。
僕はビットコインを軸にしてイーサリアムをプラス、4分野の中から銘柄を選んでいくことのがベターなポートフォリオだと考えています。
③暗号資産のファンダメンタルズと需給を分析する
3つ目のポイントは、市場が拡大していくカテゴリのなかでさらに価格上昇見込まれる銘柄をファンダメンタルズと需給状況から分析することです。
暗号資産(仮想通貨)のファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、景気動向や財務内容をもとに将来の価格を予測する手法です。
暗号資産の場合は、開発元の財務状況やプロジェクトの進捗状況をDiscordなどのチャットツール、TwitterやFacebookなどのSNSからも調べていきます。
暗号資産(仮想通貨)の需給分析
ポートフォリオに加える予定の暗号資産がいつでも売りたい価格・買いたい価格で売買できるように、どれくらい売買されているか需給を調べます。
注目する点は2つです。
- 暗号資産(仮想通貨)の時価総額
- 市場における暗号資産(仮想通貨)の流動性
①暗号資産(仮想通貨)の時価総額
暗号資産の時価総額とは「発行済コイン X 価格」で計算できます。2022年6月17日時点でビットコインは約53兆円です。
基本的に時価総額の大きさに比例してポートフォリオを組む銘柄の割合を決めていきます。
理由は時価総額の小さい銘柄は値動きが激しくビットコインとを遥かに上回る暴落リスクをはらんでいるためです。
時価総額比率でポートフォリオを組むと、自然に値動きが激しすぎる銘柄への投資割合が減るので、市場が低迷したときにもポートフォリオへの資産が減る影響を抑えることができます。
また、時価総額が大きいということはすでに市場ニーズがあり、将来性のある暗号資産とも言えます。
それゆえ、プロジェクトが消滅するリスクを回避できる一方で、暗号資産が世界で本格普及するときには高いリターンが見込めるでしょう。
②市場における暗号資産(仮想通貨)の流動性
暗号資産の流動性とは、取引所でどれだけ活発に売買されているかを見る指標です。流動性が高ければ、好きなときに決めた価格で売りと買いを速やかに行うことができます。
一方で人気のない暗号資産の場合、売りも買いも入らずに過疎化した状態で、市場から価値が低いとみなされています。
暗号資産の価値は高い価格と判断するのは間違いです。流動性が低いと少しの資金が入っただけで価格を釣り上げることができ、逆の場合には買う人が少ないために少しの売りで値を飛ばしながら暴落します。
ポートフォリオを入れ替える時に、流動性の低い銘柄は安く買えず、高く売れずで売買効率が悪いことがよく起こります。
ポートフォリオを考える基本に立ち返り、時価総額が小さく流動性の低い銘柄は避けて置いたほうが良いでしょう。
④暗号資産にに投資する金額を決める
4つ目のポイントは、暗号資産に投資する金額を決めることです。先述の通り、株式やFXなどを含めたポートフォリオの2~3%を暗号資産に割り当て、その資金から各銘柄へと分散投資をしていきます。
例えば300万円の投資資金の3%、90万円を暗号資産へ投資するとします。マネックスの松嶋真倫氏に習うと次の通りです。
- ビットコインに5割:50万円
- イーサリアムに3割:30万円
- アルトコインに2割:20万円
もっとアルトコインを増やしたい!
アルトコイン急上昇を知っているだけにポートフォリオに占める割合を増やしたくなる気持ちもわかりますが、2022年以降の暗号資産相場のとおり、金利上昇局面において実用的でないものは売り叩かれて死屍累々の状況です。
まずは基本に忠実にポートフォリオを組んで資金を分散し、それから微調整をしていきましょう。
⑤定期的にポートフォリオを評価・見直しする
5つ目のポイントは、定期的にポートフォリオを評価・見直しすることです。各銘柄のファンダメンタルズ分析を続けるとともに利益をもたらしているかを計算します。
暗号資産の価格が下落しているときが重要で、全体相場に引きづられているだけなのか、個別に悪い材料があるのかを見極めます。
個別に悪い材料があり、価格回復に至らないと判断したらポートフォリオに占める割合を減らしたり外す決定をしていきます。
代わりに、将来性の高い暗号資産をポートフォリオに加えながらその時々のニーズや相場状況に合わせて高いパフォーマンスが出せるように調節していきます。
ほったらかしにせず、ポートフォリオを磨き続けることが大切ですね。
暗号資産ポートフォリオの具体例 | 攻撃型・守備型・バランス型
各銘柄の特徴を踏まえながら、暗号資産ポートフォリオの具体例を解説します。
- 攻撃型:ハイリターンを狙う攻めのポートフォリオ
- 守備型:ローリターンで着実に稼ぐポートフォリオ
- バランス型:ビットコインとイーサリアムの割合を調節するポートフォリオ
攻撃型と守備型における各銘柄に充てる割合を定めて、その間で調整するといった具合です。
攻撃型:ハイリターンを狙う攻めのポートフォリオ
1つ目のポートフォリオは、リスクをとってハイリターンを狙う攻撃型です。
守備型:ローリターンで着実に稼ぐポートフォリオ
2つ目のポートフォリオは、リスクを最小限に抑えて着実に稼ぐ守備型です。
バランス型:アルトコインで調整するポートフォリオ
3つ目のポートフォリオは、ビットコインとイーサリアムの割合を調節するバランス型です。
暗号資産のポートフォリオに関するよくある質問
最後に暗号資産のポートフォリオに関してよくある質問と回答をまとめます。
ポートフォリオを作るのが難しいのでETFはありませんか?
2022年6月時点で暗号資産のポートフォリオに変わるETFは販売されていません。ただし、米SECがビットコイン先物ETFを承認したことや、2022年4月にオーストラリア初となる現物ビットコインと現物イーサリアムのETFがデリバティブ取引所のCboe Australiaに上昇しました。
その他、世界各国の大手投資会社が現物ビットコインETFの上場申請をしており、暗号資産のETFが着々とリリースされていくと考えられます。
草コインをポートフォリオに入れても大丈夫ですか?
「各銘柄のファンダメンタルズと需給を分析する」でお伝えした通り、過度なリスクを背負う可能性と売りたい時に売れない需給面からおすすめしません。
ただし、草コインの暴騰を目的に超攻撃的なポートフォリオをにすると決めているなら良いですし、失っても良い余裕資金の一部を草コインへ投資するのは問題ないでしょう。
株式やFXを含めた全体の投資金額の3%上限が暗号資産であり、その内70%以上をビットコイン+イーサリアムを基本にすることを心に留め、冒険心で草コイン投資をするの位がちょうど良さそうです。
日本の取引所が取り扱っていない暗号資産をポートフォリオに入れる方法は?
海外の暗号資産取引所で購入するしかありません。日本の取引所は金融庁の規制が厳しいため、草コインやおすすめのアルトコインの取扱数が少なくなります。
草コインやアルトコインを購入するなら、Binance(バイナンス)またはBybit(バイビット)がおすすめです。
バイナンスは世界最大の暗号資産取引所で、取扱銘柄数は365種類以上、相当ニッチな草コインでない限りポートフォリオ銘柄を取扱っているでしょう。
バイビットは日本ユーザーに向けたサービスが充実しており、積極的に日本語で最新情報を発信しています。
近年急激に取扱銘柄数と売買代金を増やしながら急成長している取引所で、キャンペーンも頻繁に行ってユーザーにキャッシュバックしていることからおすすめの海外取引所です。
暗号資産のポートフォリオ作りは投資金額の3%上限で考える
ここまで暗号資産のポートフォリオの概要にはじまり、メリットやデメリットを通じて暗号資産の価格変動リスクを抑えながらポートフォリオを作る必要性が分かりました。
また、欧米機関投資家の共通の見解やマネックス会長松本大氏の意見も参考にすると、投資金額の3%上限で暗号資産を組み入れ、そのなかでもビットコインをベースにするのがベターな考え方と言えるでしょう。
この記事をまとめると
- 暗号資産のポートフォリオも歴史ある株式や債券と同じく投資するカテゴリを分散させる
- ポートフォリオに暗号資産を入れる最大のメリットは成長期待が高く価格上昇率が大きいことにある
- 暗号資産の不安定な市場価値と信用・ハッキングリスクを十分に理解してポートフォリオを考える
- ビットコインをベースに投資金額の上限金額3%を基準にして暗号資産のポートフォリを作る
Web3.0への移行とともに暗号資産の市場はさらに進化の早い時代を迎えるでしょう。
イーサリアム2.0の大幅遅延や価格下落を見ると、ビットコインをベースにポートフォリオを作る考え方自体も柔軟な変えていく姿勢が良さそうです。
歴史ある債券・株式市場のように成功の方程式が一切ない暗号資産の市場。決して一攫千金を狙った集中投資に走らず、リスク分散させながら最適なポートフォリオを考え続けることが大切ですね。