草コインとは?4つの低くて安い特徴を知ることで、価格が2倍~に上昇しやすい銘柄の探し方・見つけ方に役立ちます。草コインとアルトコインの違いは何か。魔界コインとミームコインも併せて解説します。

「草コインとアルトコインの違いを教えて?」と聞かれて、すぐに答えることはできますか。
少ない資金で投資パフォーマンスを高めるために、草コインについて詳しく知っておいて損はないでしょう。
この記事でわかること
- 草コインの4つの特徴と友人・知人に説明できる定義
- 草コインとアルトコイン・ミームコイン・魔界コインの違い
結論から言うと、草コインを知ることでアルトコインの分類がしやすくなり、投資対象も選びやすくなります。
草コインに共通する低い・安い特徴からかんたんな定義をしていきますので、ぜひ豆知識として参考にしてください。
草コインとは?定義づけする理由
草コインを一言で表すと「ビットコインよりも遥かに上下に激しい値動きをするアルトコイン」となります。

細かな説明よりも、これが一番わかりやすいです。
草コインが東証に上場する仕手株のように、数多くの投資家に富をもたらした一方で資産を消失させた歴史があれば共通認識も生まれているがそうともいかないです。
時価総額1,000億円を超えるアルトコインですら、ハンバなく価格が上下動して、値動きのみ見たら草コインっぽいですね。
しかし知名度やプロジェクトの意義まで含めると、従来の金融市場を経験している人たちからしたら「草」をつけることに抵抗を覚えるでしょう。
たとえばGoogleで草コインで検索すると、エンジンコイン(ENJ)やベーシックアテンショントークン(BAT)を草コインとして紹介するサイトが表示されます。
ところが、ENJはメタバース内で使えるNFTプラットフォームの開発、BATはWeb3時代の検索ブラウザとして世界中の投資家が期待しているプロジェクトです。
時価総額はともに500億円超をキープしており、とても草コインとは思えない......。
一方で暗号資産が仮想通貨と呼ばれていた時代から投資をはじめた純粋な個人のクリプト投資家は、時価総額とかプロジェクトをそこまで重視せずにとにかく勢いにのっていく傾向があるようです。
そして暗号資産の市場は世界に開かれているので、時価総額が1,000億円を超えていようとも仕手株のように軽い値動きでダブルバガーを余裕
で達成していきます。

なんで「草コインとは」を記事にしたの?
それは草コインのイメージがズレていると感じることがあったためです。ある人はミームコインを、ある人は魔界コインを想像し、今注目している値動きの激しい銘柄が草コインである!そんな印象をもちました。
アルトコインは価格が激しく動く世界なので、その中の草コインとはと聞かれても話がずれてしまうのも仕方ないですよね。
今回は株式市場の常識を少しもちこみながら、草コインをかんたんに定義して分かりやすく解説していきます。

どんどん新しい言葉や銘柄が誕生する草コインの世界は魅力に溢れています♪
草コインを4つの特徴で定義する
ここからは草コインの4つの特徴からかんたんな定義をしていきます。
- 低い時価総額
- 低い流動性
- 低い知名度
- 安い価格
草コインについて4つの特徴をふまえれば会話にズレがなくなりますね。
特徴①:低い時価総額
1つ目の特徴は、低い時価総額です。
ビットコインの値動きをはるかに上回るには、時価総額1,000億円以下と考えます。
時価総額とは:暗号資産の市場における草コインの価値や規模を示す指標です。「草コインの発行枚数 × 市場価格」で計算できます。
草コインのなかで最も低い時価総額は、WOLF INU(WOLF)の148,801円です(2022年6月24日、0円は除く)

つまり、WOLFは148,801円を支払うだけで全ての枚数を購入することができます。
時価総額の小さな草コインほど大きなお金で買われたときのインパクトが強くなります。ビットコインにはみられない急峻なチャート形状は時価総額の小さい草コインならではですね。
暗号資産の大口投資家のなかには、草コインで一攫千金を狙っている仕手筋もいるようです。
仕手筋とは:巨額な資金を背景に投機的な売買で草コインの価格を操り、莫大な利益を得ようとする投資集団
仕手筋はとにかく操作しやすい時価総額が小さくて材料のある草コインを狙っています。
時価総額54兆円もあるビットコインを1億円買ったときには、プールにコップの水を注いだくらいのインパクトしか与えられません(0.000185%の衝撃)
時価総額50億円の草コインを1億円ならどうでしょうか?熱帯魚の水槽にコップの水を注いだくらいのインパクトを与えられるでしょう(2%もの衝撃)
2%の衝撃をうけて急激に価格が上昇した草コインは買いを呼び込みます。相場が良ければ翌日以降も買いの資金が入り続け、好材料までかぶさってくるものです。
時価総額が小さい草コインはビットコインを遥かに上回る価格上昇を演じてくれます。
草コインを特徴づける時価総額を1,000億円以下としています。
特徴②:低い流動性
2つ目の特徴は、低い流動性です。
ビットコインの値動きをはるかに上回るには、24時間以内の取引高◯◯円以下と考えます。
▶流動性とは:市場で売買されている草コインの枚数の増減の変化。多くの投資家の買いと売りが交錯するほど流動性は高まっていく
草コインのなかで最も低い流動性に注目すると、24時間たっても取引高が0円になっています。

取引高0円ということは、1枚も売りと買いが成立していないことを指しており、流動性ゼロの草コインが1、500銘柄ほどありました(2022年6月24日時点)
草コインはいつもは人気がない銘柄なので、市場で買いと売りの注文がほとんど出ません。流動性が低い草コインだと、売りたいときに売れないことがよく起こります。
特にビットコインをはじめ、暗号資産の相場が急落しているときには、草コインを買いたい投資家がいないので売りたい価格でうれずにものすごく安い値段の指値にぶつけるしかない事態となります。
逆もしかりで、流動性の低い草コインに火がつくと売りたい人がいないので価格が飛んで急上昇することがしばしばあります。
仮に流動性の低い草コインを買うときには、購入予定枚数の100倍くらいはすぐに売れそうか確認しておくのが良いでしょう。
なお「草コインを買うときは低い流動性に注意 *リンク」としてまとめてあるので参考にしてください。
特徴③:低い知名度
3つ目の特徴は低い知名度です。
価格が10倍をこえて100倍、1,000倍超も上昇した草コインたちは、誰からも見向きもされない銘柄ばかりです。
なかには0.001よりも安い価格を推移し続けながら、誰かに注目されるのをまっている草コインも存在します。
その一方、最近はツイッターなどのSNSで取り上げられ、知名度の低い草コインが動意づくこともあるようです。
ただし夜に知られた理由や発信者の影響力・インフルエンサーなのかを見極めることが大切。
知名度の低い草コインが人気化して価格上昇するのは至難の業です。
特徴④:安い価格
4つ目の特徴は安い価格です。
ビットコインの値動きをはるかに上回るには、100円以下を目安にします。
草コインの最大の魅力は少ない資金でたくさんの枚数を買えること。例えばArabian City(ACITY)はたったの0.00000721円となっています(2022年6月24日時点)

15,000種類以上あると言われるアルトコインのなかには、0.001円以下のコインが結構あります。
こちらに「価格が上昇しやすい草コインの探し方・見つけ方」をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
アルトコイン・草コイン・ミームコイン・魔界コインの違いとは
アルトコインと草コインの違いってなに?
アルトコインを一言で答えられても、草コインがうまく説明できないのは市場で定義されていないことが理由でしたね。
ところでミームコインと魔界コインは草コインなのでしょうか?
暗号資産のなかでもごちゃ混ぜに使われがちなので、4種類のコインの違いできるだけ明確にしておきましょう。
ミームコインと魔界コインを知ると、草コインの位置づけがハッキリしてきます。
アルトコイン・草コイン・ミームコイン・魔界コインの分類と概要
暗号資産(仮想通貨)の中の、アルトコイン・草コイン・ミームコイン・魔界コインは次の図のように表されます。
*画像挿入
アルトコインとは、ビットコイン以外の暗号資産の総称です。これは世界の投資家の共通認識になっています。
草コインとは、アルトコインの中でもビットコインよりも価格が激しく乱高下する銘柄になんとなく使われる節があったため「草コインを4つの特徴で定義する」で解説しました。
ミームコインと魔界コインについても教えて。
ミームコインとは?
ミームコインとはガチホ投資家で作られるコミュニティ愛が強いアルトコインです。
ミームとはネット上のスラングで画像ネタのように使われています。ギリシャ語の「mimeme(真似されているもの)」から派生し、草コインの中でも何かを真似した愛くるしいシンボルマークをミームコインと呼んでいます。
ミームコインの時価総額が大きい順に見てみると、ドージコイン(約1兆2,000億円)を筆頭にズラッと犬コインが並んでいます。


僕たちは愛されている♪
なお、犬コインは「【2022年後半】草コイン注目テーマ・分野」で紹介しているので参考にしてください。
魔界コインとは
魔界コインとは電子ゴミになるリスクが非常に高い一方で、数万円の投資で数100万円以上稼げるチャンスがあるアルトコインです。
年利1000%を超えるイールドファーミングができたり、1日で10倍以上に値上りするなど、アルトコインのなかでも驚愕の値動きをみせて一部の投機家を魅了しています。
しかし、魔界コインに手を出したがために資産を失った投資家もたくさんいるようです。また詐欺の一種であるラグプルも起こっています。
魔界コインとミームコインの大きな違いは、ホルダーから愛されていないことでしょう。アクティブなコミュニティが作られることもなく、一攫千金を狙うトレーダーは取引所の仕組みを理解していつでも投げ売りする準備をして魔界コインを買っています。
ちなみに、魔界コインはDEX(分散型取引所)にパーミッションレス(無許可)で登録されているアルトコインです。
日本の取引所を利用している限り、アルトコインに詳しくなくても魔界コインを掴んでしまうリスクはないので安心してくださいね。
草コイン・ミームコイン・魔界コインとの比較でまとめる
アルトコインに慣れてない方も、ミームコインと魔界コインの強い個性をなんとなく理解できたかなと思います。
草コインを4つの特徴から定義しましたが、ミームコインと魔界コイン以外の値動きが以上に激しいアルトコインととらえても大丈夫です。
暗号資産の世界は1年が立つと新たな技術や用語が生まれていたり、世界中の投資家の共通認識が変わることもあるので、僕も勉強を重ねながら分かりやすい解説を心がけていきますね。
草コインは玉石混交の世界です。ぜひ宝探しを楽しんでください!
草コインの選び方・買い方と注意点
草コインで億り人へ!探し方・見つけ方・買い方を徹底解説への案内のための概要をまとめる。
草コインの時価総額1,000億円についてチャートで考える
草コインの時価総額が1,000億円以下について高すぎると考える方もいるでしょう。
しかし「ビットコインよりも激しく乱高下するアルトコインをひとえに草コインと呼んでいる」ような現状をふまえ、それらの時価総額を調べると1,000億円を超える銘柄がたくさん存在します。
日本の取引所上場するエンジンコイン(ENJ)とベーシックアテンショントークン(BAT)は例にして、時価総額と価格の上昇ぶりを確認してみます。
世界に開かれた暗号資産の市場。1,000億円クラスが軽々上昇することが分かります。
エンジンコイン(ENJ)は時価総額1,000億円弱から5倍の価格上昇
エンジンコイン(ENJ)の2018年5月から2022年6月までのチャートです。

チャート上にある①から②までの期間・時価総額・価格上昇は次のとおりです。
- 期間:2021年6月から2021年11月
- 時価総額:約960億円から約5200億円まで増加
- 価格:約100円から約540円まで上昇
時価総額1,000億円ほどのエンジンコインがたった5ヶ月間で5.4倍も価格が上昇しています。
ちなみにエンジンコインを含む「草コインが買える国内取引所の比較と選び方【10月注目銘柄一覧】」をまとめたので、投資するときにお役だてください。
ベーシックアテンショントークン(BAT)は時価総額810億円から2.5倍の価格上昇
ベーシックアテンショントークン(BAT)の2018年5月から2022年6月までのチャートです。

チャート上にある①から②までの時価総額と価格上昇は次のとおりです。
- 期間:2021年7月から2021年11月
- 時価総額:約810億円から約2050億円まで増加
- 価格:約54円から約137円まで上昇
時価総額810億円ほどのベーシックアテンショントークンががたった4ヶ月間で2.5倍も価格が上昇しています。
エンジンコインの時価総額1,000億円に対して上昇率は小さいですが、歴史あるプロジェクトでWeb3時代の本命銘柄、それゆえ仕手筋が入らない銘柄のわりにはとても軽い値動きです。
各国の金融緩和政策による金余りでだぶついた投資資金が草コインにまで及んでいたことをチャートが物語っていますね。
2021年は株式市場もバブルでしたが、暗号資産の市場は株式をはるかに超える価格高騰を見せる草コインに溢れた一年間でした。
草コインとは?によくある質問
草コイン投資に向いている人・おすすめの方は?
動意づいた草コインの値動きは上下に乱高下するため、ハイリスクハイリターンを狙う人におすすめです。口座資金も上下動するため、それに耐えられない人には向いていません。
歴史ある株式・債券・外国為替等とは比にならないほど価格が上昇することから、失っても良い資金で投資できる方にも向いています。
また草コインの中にはプロジェクトの目的が明確で市場規模が拡大する分野にある銘柄も存在するので、ファンダメンタルズ分析が得意な人にもおすすめできます。
大きく価格が上昇する草コインの選び方は?
過去に10倍以上も価格上昇した草コインには7つの特徴があります。株式投資のテンバガー銘柄の探し方のようにある程度法則性が見いだされてきているので、草コインで億り人を達成することも現実的でしょう。
こちらに「大きく価格が上昇する草コインの選び方」をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
草コインに投資するメリットは?
草コインに投資する最大のメリットは、少ないお金で爆発的に稼げるチャンスがあることです。
例えば日本の取引所でも購入できるモナコイン(MONACOIN)は2017年の10月から12月までの2ヶ月間で35倍も価格が上昇しています。
金融庁の目が厳しいことから国内取引所の草コインは値動きの重たい銘柄が多いものの、それでもモナコインのように資産を爆発的に増やしてくれる銘柄が存在します。
また、草コインは価格が安いので銘柄と購入タイミングの2つを分散させて価格下落で資金を失うリスクを減らすこともメリットです。
草コインとは?まとめ
ここまで草コインとはの4つの特徴にはじまり、ミームコインと魔界コインを知ることでアルトコインの中の草コインの位置づけがハッキリしてきましね。
この記事を2つにまとめると
- 草コインは低い時価総額・低い流動性・低い知名度・安い価格のアルトコインである
- 草コインは個性あるミームコインと魔界コイン以外のアルトコインと言える
草コインの投資でパフォーマンスを上げるには、やはり時価総額的に拡大できる市場で勝負しているか、プロジェクトの進捗は順調かなどファンダメンタル分析も必要になります。
また、草コインの定義があいまいなために意図せず価格上昇率の低いアルトコインを買っていたり、暴落リスクの高い魔界コインを掴んでしまいかねない現状があります。
草コインの4つの特徴を踏まえて投資対象を考えることにより、資産を増やしてくれる草コインを発見する確立も高まることでしょう。
なお「草コインが買える国内取引所の比較と選び方【10月注目銘柄一覧】」もまとめています。日本の取引所には金融庁の厳しい審査が入るため、魔界コインはもちろんミームコインも上場が許されずに安心して投資できるアルトコインが揃っています。
草コインを初めて買う方は、価格が下るリスクを限りなく減らして投資できるのでお役立てください。