
今回は分散型自律組織・DAOについて解説していきます。
5月31日に前澤友作さんがこんなツイートをしていました。

その影響からか、Google Trendsで日本からのDAOの検索が急上昇しています。

インフルエンサーがweb3時代のキーワード、DAO・メタバース・NFT・暗号資産・DeFiなどを普及させる要になりそうですね。
さて、ここ数年の暗号資産ブームを振り返ると2018年はトークンを発行してプロジェクトの資金調達をするICOブームがピークを迎えました。
そして昨年2020年はUNISWAP(ユニスワップ)やCOMPOUND(コンパウンド)などの分散型金融DeFiが拡大していき、今やその市場は10兆円規模に達しています。
そして2021年初頭から巻き起こっているブームがNFT、夏にはSOLANA(ソラナ)というブロックチェーンの躍進が注目を集め、今でも業界が賑やかになっています。
それでは、2022年は何が流行するのか?それがDAO(分散型自律組織)と言われています。
本記事ではなぜDAOがブームになるのかその理由に迫っていきます。DAOは私たちの現実世界の働き方や生き方までも変える可能性があると信じています。
web3時代に入る現代、DAOを通じて変化していく10年を感じ取っていくためにも、ぜひ最後までご覧ください。
DAO(分散型自律組織)とは

DAOとはDecentralized Autonomous Organizationの略称で、日本語にすると分散型自律組織となります。
暗号資産の銘柄や個別のNFTキャラクターを指しているわけではありません。
DAOを知るためのポイントは2つあります。
- 縦型の組織構造ではないフラットな組織
- 自律的に運営されている組織
DAOには責任者やリーダーが存在せず、運営元と参加者がフラットな関係でみんなで意見を交わし合いながらプロジェクトが進められます。
そして、プロジェクトの進行は誰からも支配されることなく(権力の分散)、何者かによって止められるこなのない(自律走行)仕組みになっています。
インターネット上だと分かりにくいので、今の社会に置き換えてみます。
10人以下の友人関係を例にします。それぞれに役割はあるものの、強いリーダーが遊びの内容を全て決めるなんてことはないでしょう。
まさにDAO的で、みんなで意見を出し合って多数決でやることを決めていく集団です。そして、株式会社のような組織がDAOの実現に取り組んでいます。
DAOを実現させるブロックチェーン技術
DAOを実現しているのは、スマートコントラクトのブロックチェーン技術です。
20世紀に世界にインパクトを与えたアップルの創業者スティーブジョブズ、それをしのぐほどの発明をしたのがイーサリアムの開発者ヴィタリック氏です。
なぜスマートコントラクトのあるブロックチェーンでDAOが可能になるの?
ブロックチェーンという技術は内容の改ざんができないからです。しかもDAOを可能にするルールを誰もが見ることができて公平さが保たれています。
毎日朝起きてルールを変更する場合、参加者の過半数以上の合意を必要とするため、容易に書き換えをすることはできないわけです。
そしてそのルールはプログラムなので、参加者はそれに従わざるを得ない仕組みになっています。
結果的にルールを破るものが現れない問題が起こりにくく健全な環境になるため、インターネット上という顔が見えない環境であっても横型のフラットな組織が機能します。
このお互いが監視する必要がない状態をトラストレスと呼びます。そしてトラストレスをイーサリアムが実現したことで、IT技術者がDAOを作りやすくなったのです。
DAOがお金の移動を自由にする
DAOがどこでも作れるようになった現在、従来の大手銀行には不都合なことを実現できるようになりました。それがインターネット上での価値の移動やお金の受け渡しです。
取引相手を騙すことができない状況なら、お金を安心して移動できますよね。DAOはこれを実現し、今までとは全く違う新たな世界を作っていくと言われています。
その世界がweb3です。Web1.0~web3は簡単に次のように言い表すことができます。
- Web1.0は検索をメインにしたインターネット
- Web2.0はメールやSNSで自由に情報交換できるインターネット
- web3は価値を交換できるインターネット
このようにインターネットは新しい時代を迎えていると言えるでしょう。
歴史を振り返ると、安全にお金を受け渡す役割をずっと銀行が担ってきました。その銀行の存在意義がやがて問われる未来が見えてくるのではないでしょうか。
例えば、今までなら誰かが送金をしたい場合に銀行が手数料をとって仲介していたわけですが、それがブロックチェーンを使えば一切不要になります。
このような仕組みは銀行に限らず世の中にはたくさんあって、証券会社や不動産会社、卸売業者など仲介して手数料をもらうビジネスモデルは確実に少なくなっていくでしょう。
これはGAFAMのような巨大プラットフォーマーも例外ではありません。ブロックチェーンは今ある巨大メガテック企業を再編させられるくらいの影響力を与えられるのです。
すでにWEB2.0時代のウェブサービスがweb3時代に何に置き換わるかが示されています。
DAppsとは、Decentralized Applicationsの略称で分散型アプリケーションを意味します。web3側はスマートコントラクトのブロックチェーンを利用し、全て管理者不在のアプリケーションです。
中央の列にあるGAFAMのようなWeb2.0のサービスが、右の列にあるブロックチェーンを活用したweb3のサービスに置き換わるかもしれないことを示しています。
すでに名乗り出ているサービスがこれだけあるということは、水面下でこのようなWeb業界を塗り替える地殻変動がすでに始まっていると言えるでしょう。
今まさにイーサリアムの登場をきっかけに世の中に広まっていて、インターネット上で価値を交換できるweb3時代に移行している最中なのです。
難しく感じますが、使えばすぐに慣れますよ!まずは身近な検索ブラウザのBraveでweb3を体感してください。
DAO(分散型自律組織)の課題とは

ここからはDAO(分散型自律組織)がどれだけ世の中に浸透しているのか紹介しながら、決して順調とは言えないDAOが抱える課題についてまとめていきます。
ビットコインがWeb2時代にDAO成立を証明した
まず世界で最も有名なDAOとは何かについてですが、ようやく私たちが身近に感じられるようになった暗号資産のビットコインです。
ビットコインのどこがDAOなの?
それはビットコインのコミュニティが、主に送金処理の承認作業を担当するマイナーとビットコインのホルダーで構成されていることにあります。
そして開発者のサトシナカモト氏はすでに姿を消していて、彼の残したプログラムというを起点に従ってみんなが動いているのです。
それが今やデジタルゴールドと呼ばれ、時価総額70兆円超を保つまでの規模に成長しました(2022年6月時点)
ビットコインから分かるDAOの際立つ強みは、マイナーが世界中に分散しているためにプログラムを改ざんする攻撃は効果がないと言われるくらいの高いセキュリティレベルを保っていることです。
つまりビットコインに関わろうとする人がいる限りはDAOは存在できるできることを証明し、2009年以降の12年間以上一度も止まることなく稼働し続けている分散型自律組織なのです。
日本のトヨタ自動車の時価総額が35兆円です。70兆円超のビットコインがDAOで実現している凄さを実感できますね。
TEH DAO | ハッキングされたDAOプロジェクト
続いて有名になったDAOプロジェクトのTHE DAOです。THE DAOは投資ファンドをDAOにしたプロジェクトで、ファンドマネージャーを存在しません。
その代わりにTHE DAOが発行したトークンを保有した人が好きな銘柄へ投票し、多数決で決まった投資商品をDAOコミュニティで購入し、得られた利益を保有者で分配する仕組みを作りました。
このようにDAOというのは株式会社に似た資金調達の方法をとっていますが、トークンを買った人が積極的に意思決定に関わる点が株式会社と違っています。
THE DAOは誰かに権力が偏りがちな株式会社を根本から覆す理想の分散型自律組織でしたが、残念なことに2016年6月にシステムの弱点を突かれて約364万ETHをハッキングされてしまいました。
これを受けてTHE DAOは解散......しばらくすると、そのトラウマから解放されてうまくいくDAOプロジェクトが登場します。
MAKER DAO(メーカーダオ)は大きなプロジェクトを軌道に乗せ、分散型取引所のUniswap(ユニスワップ)やCompound(コンパウンド)も独自トークンを発行してDAOに移行しました。
しかしこれだDAOプロジェクトの成功が新たな課題を生み出します。
金儲けに使われるなんちゃってDAO
しばらくするとトークンの発行を行ってDAOを名乗るスタイルが定着し始め、トークンを発行すると言い出した運営側の影響力が大きくなってしまいました。
運営側が自ら発行したトークンを大量に保有して分散型自律組織とは程遠い運営を行い、DAOというのが金儲けの口実に使われたという事例です。
以前にSEC(米国証券取引委員会)がユニスワップを調査したのはこのためで、分散型取引所(DEX)と言いながらBiannce(バイナンス)などの一般的な暗号資産取引所と変わらないと判断され、税金逃れをしていると目を付けられたのです。
2022年5月初旬において調査結果は分かっていませんが、DAOの趣旨に反している部分が残ることは、DAO業界の抱えている課題だというのが明らかですね。
ただし、web3時代におけるDAOの発展を担う人たちは、DAOのあるべき姿をしっかりと示しているのも事実です。
DAOプロジェクトを軌道に乗せて解散する開発者
なんちゃってDAOが散見された一方、DAOプロジェクトの信頼を保つために運営側がプロジェクトを軌道に乗せたら、ビットコインの開発者サトシナカモト氏のように運営者がDAOプロジェクトの管理組織を解散するみたいな方法も取られています。
先ほど紹介したMaker DAOは、宣言通り2021年7月に運営していた財団を解散しました。また、日本のゲーム会社スクウェアエニックスが出資しているTHE SANDBOXのブロックチェーンゲームプロジェクトも、いずれDAOにすることで開発者の手から離れる計画になっています。
このような方法でDAOプロジェクトの信頼性を作る分散型自律組織も出てきていますが、これについても私たち参加者は慎重な姿勢が必要です。
管理側の組織が解散した後、ビットコインのように発展存続していければいいのですが、そうそう上手くいかないことも考えられます。
新たな競合サービスが登場してDAOの人気が無くなった場合、プロジェクトのアップデートができないことでユーザーを離れていく結果、そのDAOが発行する暗号資産やトークンの価値が低下していく。
これから投資するDAOプロジェクトの将来性や成長性を想定するために行う基本は株式投資と同じで、ロードマップの確認と節目における事業報告を分析する必要があります。
さらに加えて、Discord内で活発なコミュニケーションがされているか、ツイッターのフォロワー数など、インターネット上での参加者の熱量を測っていくことも大切です。
従来のように四半期ごとの事業報告書を確認するなど、DAO組織の将来性を測る方程式がありません。
DAOが抱える課題のまとめ
さて、DAO(分散型自律組織)が抱える課題を整理すると3つにまとめることができます。
- DAOプロジェクトのブロックチェーンシステムがハッキングされる可能性
- DAOを儲けの道具にして分散型自律組織とは程遠いプロジェクトに悪用される可能性
- DAOプロジェクトが続かない可能性
まだまだガバナンスが働かないケースがたくさん出てきており、2022年も社会実験を繰り返しながらweb3時代へ歩んでいる状況です。
分散型自律組織は参加するみんなで理想のゴールを目指すWeb2時代にはない新たな形です。
「来週はどんなDAOに参加しようかな?」
こんな気軽な気持ちで熱心に取り組めるプロジェクトに関わり続けていくためにも、今のDAOが抱えている課題を正しく理解していきたいですね。
DAO(分散型自律組織)の未来とは

最後にDAO(分散型自律組織)の未来についていっしょに考えていきましょう!
ここまではインターネット上で繰り広げられている仮想世界の話ばかりで、全く身近に感じられない人も多いかと思います。
しかしながら、ブロックチェーン技術によってすでに現実世界の働き方も大きく変化し始めていることから、イーサリアム開発者・ヴィタリック氏の発言をかりてまとめていきます。
Web2時代の組織形態はどうなる?進化と消滅
今後ロボットとAIによる自動化が進み私たちが携わる仕事が減ると言われていますが、全ての人の仕事が置き換えられるわけではありません。
人の仕事を2つに分けると次のようになります。
従来の組織形態は4つに分類できますが、ブロックチェーンによってどのように変化していくのでしょうか?
まずは従来のような経営者も労働者もいる組織で、伝統的な株式会社が代表例です。
ブロックチェーンがいくら普及しても、将来的にこの組織形態がベストな場合もあるので、一定数は今まで通りの形で存続します。
しかし世の中のロボット技術が発展するほど労働者が不要になるため、一部の企業もロボットを使う企業に移り変わっていきます。
ですが、完全にロボットに置き換えることはできず、人の手作業がどうしても必要な会社もあるでしょう。
すると、逆に経営者をなくすという発想も出てきて、それがまさにここまでお伝えしてきたDAOを会社バージョンであるDAC(Decentralized Autonomous Company[Corporation])となります。
そしてweb3時代に実現がみえる4つ目の組織形態がロボットだけでなくAIも導入することで経営者も労働者も不在にした完全に自動化された企業です。
ブロックチェーンによってすでにここまでの進化が想定されています。
ヴィタリック氏はどんな世界を創造してイーサリアムを開発したのでしょうか?
全世界が注目する天才を目のあたりにできるのは大変興味深いものです。
さて、ここから株式会社のDAO化(DAC)をもう少し深く考えてみましょう。
例えばキンドル出版です。
クリプトーク株式会社(仮名)がAmaxonのキンドルで「初心者でも簡単!暗号資産投資の始め方~長期保有で老後100年時代に備える~」なんていう連載漫画を出版するとします。
ちなみにAmazonは個人でもAmazon上でトークンを発行できる仕組みを完成させました。
その上で、クリプトークは独自トークンの「クリプトン(Cri)」を発行します。紅茶じゃありません。これで資金調達をしてクリプトン保有者が今後の連載漫画のコンテンツを投票して決めていきます。
コンテンツが決まればイラストレーターとライターに通知され製作開始です。完成した原稿ファイルはいくつかの工程を経て速やかにKindle出版され、現物需要にも答えるために印刷会社に原稿が届いて書籍が書店に並べられるといった流れです。
途中の工程でロボットやAIで仕組み化できますし、イラストレーターやライターさえもAIになるかもしれません。また、クリプトーク株式会社のCEOはビットコイン開発者のサトシ・ナカモト氏のように管理組織を解散して完全DAO化することも想像できます。
すでに小規模な株式会社であれば完全にDAO化できる仕組みが整っており、今わたしたいは大変革目前の時代を生きているようにさえ感じます。
このような新しい資本主義経済のなかで価値交換に必要なのが仮想通貨です。ビットコインとイーサリアムが世界中に認められたように、確実に法定通貨の存在価値が薄らいできています。
若い方はweb3時代の資本主義に遅れをとらないために、第一線を退いた方は変わりゆく時代に慣れておくためにも、まずは国内の暗号資産取引所で口座を解説して仮想通貨の取扱いの第一歩を踏み出してください。
DAOが成立する新世界【メタバース】
そのもう一つの観点というのがメタバース(仮想空間)です。すでにメタ(旧フェイスブック)が買収したオキュラスのVRゴーグルをかけて、この仮想世界を経験した人も珍しくないようですが、将来的にはここに人々が移住する計画もあるくらいニュースでも取り上げられました。
先日はフェイスブックがメタバース事業に集中するため社名をMeta(メタ)に変更したとおり、リアルな世界の交流を促してきたFacebookが今後はメタバースで交流の場も作っていくでしょう。
その証拠にメタバース空間での使用を視野に入れた「Zuck bucks」と呼ばれるトークンの開発計画がニュースになりました。
2022年の1月には暗号資産・仮想通貨サービスのDiem(ディエム)のサービス提供を断念しており、Libra(リブラ)に続いて苦渋の決断だったようです。
メタ社はGAFAMのなかで安定した収入源となる事業に欠けるため、メタバースへかける思いは格別でしょう。Zuck bucksの開発状況も含めて要注目ですね。
さて、今後発展しそうなメタバースと今までの暗号資産の発展をセットで考察すると面白いことが見えてきます。
2013年にイーサリアムが誕生したことで誰もがトークンを発行できるようになりました。
これは先ほどのMeta(旧フェイスブック)のゲームのように、仮想空間内に新たなお金の概念が誕生した。
そしてイーサリアムのブロックチェーンで様々なNFTアプリが開発されたことでDeFi(分散型金融)が発達します。
2021年はDeFiが急速に伸び、NFTのアプリを通してトークンの交換や貸し借り(レンディング)、NFTゲームでお金を稼げるなどインターネット上で新たなお金稼ぎができるようになりました。
これによってメタバース空間で新たなお金の使い道が増えたと捉えることができます。メタバース(仮想空間)でも資産形成ができたり、仕事をすることもできる。
そして2022年から流行しだしたNFT(非代替性トークン)の登場で世の中のデジタルデータ一つ一つにそれぞれの価値をつけることができるようになりました。
コピー不可能なのでアーティストの著作権を保護でき、値段をつけて売買したりヤフオクやメルカリのような二次流通の転売でお金稼ぎもできます。
それは、NFTはメタバース・仮想世界にどんな可能性をもたらすのでしょうか?
メタバースに誕生する新たな市場
一つはデジタルグッズ(NFTアイテム)のマーケットが生まれます。私たちがブランド品や宝飾品、アート作品や音楽に至るまであらゆるNFTアイテムががメタバースで買い物できるようになります。
さらには、メタバース内に存在する私たちの分身であるアバターに会員権・国籍・ID・身分証明書をNFTで発行できるようになります。
いま現実世界で行っていることをそのままメタバース(仮想空間)で実現できるようになるのです。
あわせて読みたい
DAOによって「Play to Earn」と「Create to Earn」の両立を目指すNFTプロジェクト「CryptoNinja Party!(CNPT)」をまとめました。日本でweb3を牽引する事例として参考にしてください。
DAOがメタバース空間に何をもたらすのかというと、コミュニティ、組織、国など人が所属する居場所が作り出すことができます。
仮想空間の中にある国といわれるとあまりピンと来ない人もいると思いますが、仮想空間のさまざまな場所で共通に使える通貨があれば、それは一つの国を形成しているとも言えます。
その仮想国で使えるトークンを分散型取引所で手に入れ、そのトークンでいくらか税金を国に収めれば居住権が得られる。NFTでIDが発行されることでその国への出入りが自由になる。また、その国でトークンを持っているとさまざまなメリットを得られて、その国で使えるポイントあるいは定額給付がエアドロップでもらえるなど。
Web2時代に暗号資産やNFT業界で行われていたことをメタバースに広げるだけで、一つの国家が成り立つことを想像できますね。
暗号資産業界でときおり配られているエアドロップは、DAOの概念があるとその意図が理解できるようになります。
これらのことを踏まえるとトークン・DeFi・NFT・DAOと全てが結びつきメタバースの世界へつながってゆくことが分かりますね。
なぜDAOが流行するのか?それはメタバースの構成要素に他ならないからです。
web3時台の新たな経済に備えDAOの発展に貢献する

ここまでDAO(分散型自律組織)の概要に始まり、ブロックチェーン技術によって急速に進化していること、従来の産業構造を大きく変えてweb3時代に最適な資本主義の形を誕生させることが分かりました。
さまざまなDAOが誕生する中で生じる新たな課題にも触れ、ビットコインのレベルまで自立分散化されたプログラムの構築は大変むずかしいこと、そしてDAOの業界自体が未成熟で走りながら進化していることを解説しました。
そしてDAOについて現実世界とメタバース2つの視点で未来を考えてみました。イーサリアムの開発者・ヴィタリック氏が紹介した4種類の企業のあり方について、もう一つはメタバース空間でもDAOの役割について、他の暗号資産の発展を考えるとDAOはメタバースに不可欠な構成要素であり、今後仮想空間が成熟するために現実世界の人々に広く使われることが考えられます。
web3を成立させるNFTや暗号資産を中心にニュースをおっていると、従来の資本主義市場からWeb3業界に巨額の資金が向かう流路が作られ始めています。各国の規制強化(土台作り)や欧米の機関投資家の投資対象からも明らかでしょう。
間もなく訪れるweb3時代の新たな経済にそなえ、分散型自律組織への理解を深めて積極的にお気に入りのDAOの発展に貢献していくことが求められています。